スーパーGT第5戦鈴鹿インターナショナル・ポッカ1000kmは18日、ノックアウト形式の公式予選が行われ、GT500クラスは昨年王者のS Road REITO MOLA GT-Rがポールポジションを獲得。GT300クラスはtriple a Vantage GT3がポールとなった。

Q1：
　心配された雨は降らず、快晴、猛暑の下迎えたスーパーGT第5戦鈴鹿の公式予選。今回はノックアウト形式で争われることになり、14時からGT300クラスのQ1がスタートした。GT300のQ1は17台が進出することになるが、早々に展開されたアタックでは、午前中トップのtriple a Vantage GT3がまずはトップタイムをマーク。Q1から早くもGT300クラスのコースレコードを更新してきた。

　GT300クラスのQ1では、そのままtriple a Vantage GT3がトップでQ2進出。無限CR-Z GTが2番手につけ、GSR初音ミクBMWが3番手に。一方、Q1ではアウディR8 LMS勢やランボルギーニ・ガイヤルドRG-3が苦戦。R8は4台中3台がQ1脱落となってしまった。

　続くGT500クラスのノックアウト予選Q1は、予想どおり静かな立ち上がりとなり、Q1残り7分というところで一斉に各車コースイン。しかし、残り3分というところで、WedsSport ADVAN SC430がデグナーでコースオフ。この回収のために赤旗が提示されてしまう。

　残り3分というところで再びコースオープンとなるがタイムを出していないマシンもあり、15台全車が一斉にコースインする。各陣営の微妙な駆け引きの中で15台が出ていくことになるが、最も最終コーナー寄りのMOTUL AUTECH GT-Rはギリギリでチェッカーを回避するタイミングでのアタックとなった。

　そんな中、各車1周のアタックを展開した結果、PETRONAS TOM'S SC430がトップタイムでQ2進出。KeePer Kraft SC430、S Road REITO MOLA GT-Rと続いた。一方、ホンダHSV-010勢は5台中3台がQ1脱落を喫してしまうことになった。

Q2：
　続くQ2。10台までが進出できるQ3をかけアタックが展開されるが、またしても一段違うタイムでtriple a Vantage GT3がトップを奪うことに。次いでHANKOOK PORSCHE、S Road NDDP GT-RとFIA-GT3車両が続き、4番手には無限CR-Z GTがつけた。ハイブリッド車の2台のうち、apr HASEPRO PRIUS GTはスプーンでコースアウト。Q2脱落を喫してしまうこととなった。

　GT300クラスに続いて開催されたGT500クラスのQ2。ここでもSC430勢が速さをみせるも、それを上回ってきたのは昨年もこの鈴鹿で好成績をマークしたS Road REITO MOLA GT-R。PETRONAS TOM'S SC430を抑えトップでQ3に進出した。なお、このQ2でもHSV-010勢は1台が脱落し、Q3に進出したのは1台だけとなってしまった。

Q3：
　いよいよポールポジションを決することになるQ3。やや気温が下がった中、各チームアタックを展開していくと、まずは無限CR-Z GTがレコードタイムを破る走りをみせてトップへ。しかし、それを上回ってきたのがこの週末絶好調のtriple a Vantage GT3！　2分2秒を切らんばかりのタイムをみせ、triple a Vantage GT3として初めてのポールポジションを獲得してみせた。

　続くGT500クラスのQ3。好調SC430勢か、勝利に向けポールポジションが欲しいGT-R勢かのPP争いに注目が集まる中、1台ずつコントロールラインを通過していくが、まずはS Road REITO MOLA GT-Rが1分51秒554というタイムをマーク。次いでDENSO KOBELCO SC430が続き、ミシュラン装着車がトップ2につけていく。

　ブリヂストン勢の中でそのタイムを破るマシンは現れず、S Road REITO MOLA GT-Rが今季初ポールを獲得することとなった。