2012 SUPER GT 第3戦「SUPER GT INTERNATIONAL SERIES MALAYSIA」(6/9-10)
セパンサーキット(1周5.543km)
入場者数:予選28,000名、決勝47,000名 合計75,000名
6月10日(日)、シリーズ唯一の海外戦となるSUPER GT第3戦「SUPER GT INTERNATIONAL SERIES MALAYSIA」の決勝が行われ、10番グリッドからスタートした石浦が駆るDENSO KOBELCO SC430は速いペースで前を攻め立て順位を上げ、交代した脇阪もトップペースで怒濤の追い上げを見せた。果敢なオーバーテイクショーを披露したDENSO KOBELCO SC430は最終的に順位を6つ上げる健闘を見せ4位でフィニッシュ。ドライバーポイントでは8点を獲得しランキング3位(合計30点)をキープ。チームポイントでは11点を獲得し同じく3位(計39点)キープとなった。次の第4戦は杜の都仙台近郊のスポーツランドSUGOで、7月28日(土)・29日(日)に行われる。
■公式練習走行
粉骨砕身、力の限りを出し尽くして臨んだ第2戦富士では歓喜の逆転優勝をもぎ取ったDENSO KOBELCO SC430。シリーズ中、暑さの厳しい3連戦の初めとなる第3戦はシリーズ唯一の海外戦で、赤道近くに位置する灼熱の国マレーシアはセパンサーキットが舞台となる。予選方式はスーパーラップ、決勝は300kmで争われ、ピットストップは1回。ウェイトハンディは44kgを搭載する。酷暑により、ドライバーにも、ブレーキやタイヤなどクルマにも厳しいコンディションで、またスコールによる影響も大きいコースでもある。チームは12月、1月のセパンテストで合計4,000km以上も走り込み準備を整えている。タイトルを狙う上で、ここセパンでは多くポイントを獲得したいところ。チームは目標に向かって一意専心、思いを1つに上位を狙っている。
9日(土)午前中の公式練習走行は、気温28度/路面温度31度で雲が薄く広がったドライコンディション。10時から1時間40分の混走セッションが開始され、出だし早々に順調に1分57秒573のタイムを刻んだ石浦は、車高などのセット調整を行い、再びコースイン。いくつかのパーツ等を試しながらバランスの確認を行った。続いて10周目から脇阪が走行。タイヤとクルマのセットのバランスで新たな発見をしたという脇阪は7周を走行。18周目からは再び石浦がステアリングを握り走行開始。途中、パラパラと雨が降ったがコンディションに影響は無く、20周目に1分57秒338をマークした。11時50分から10分間のGT500クラス単独走行のセッションでは、脇阪があと1周確認のため欲しかったがチェッカーとなってしまい1分57秒353に。公式練習では結果、石浦のタイムで11番手となった。
■公式予選
■Q1:脇阪が1ラップアタックで、6位でスーパーラップ進出へ
9日(土)15時45分から15分間の公式予選1回目Q1は脇阪が担当。気温32度/路面温度44度と暑い中、満を持してタイミングを見計らってコースイン。タイヤが温まり、さあアタックへと移っていったタイミングで赤旗中断という波乱。残り時間は僅か4分間とされ、時間的には1周の計測がやっとの限られたアタックを強いられることとなった。仕切り直しにも平常心の脇阪は、ドライビングに集中しコースオープンのグリーンランプ点灯と共に真っ先にコースイン。とにかく前へ前へとクルマを進めた脇阪は、僅か1周のアタックラップをきっちりとまとめてコントロールラインを駆け抜け、6番手タイムとなる1分57秒281でスーパーラップ進出を決めた。
■スーパーラップ:石浦がまさかのハーフスピンで10位に
17時09分から始まったスーパーラップは気温31度/路面温度40度と若干下がったもののじっとりと汗の出るコンディション。5番目に登場した石浦は、ウオームアップランを終え、ライトオンとともにアタックラップへ。クルマのフィーリングを大事に丁寧に感じ取ってクレバーに走る石浦は、回り込んだ1コーナーから2コーナーをしなやかに攻め込みセクター1を通過。その次のT4の直角右コーナーの立ち上がりでリアの挙動が乱れてしまい、まさかのハーフスピン状態に。コースオフしてもおかしくない状況であったが、何とかコース上に留めた石浦のセクター2タイムは2秒半ほど遅れ、大きくタイムロスとなってしまった。気持ちを切らさず、アタックを続け、セクター3は上位と遜色なく、セクター4は上位を上回るタイムで戻ってきた石浦であったが、結果は予選10位となった。
■決勝
■フリー走行
10日(日)決勝日朝のフリー走行開始時は、気温31度/路面温度37度の暑さに。フリー走行の前後にサーキットサファリが組み込まれるスケジュール。1回目のサファリから石浦がコースインし、好ペースでラップを重ね、9時57分のフリー走行開始後3周目にはその時点のトップタイムをマークした。7周目からは脇阪がドライブ。赤旗中断と2回目のサファリにわたって精力的にセットメニューを試した。フリー走行では石浦のタイムで3番手に。決勝への準備を順調に終えた。
■決勝スタート
10日(日)決勝前は快晴になると同時に強い日差しが照りつけた。8分間のウォームアップ走行で石浦は、タイヤの感触をしっかりと確認。スタート直前には気温35度/路面温度49度に上昇し、厳しい暑さとなった。そして、フォーメーションラップが異例の2周にわたって行われたが集中を切らさず10番グリッドの石浦が駆るDENSO KOBELCO SC430は、落ち着いて1コーナーにインサイドにポジションを取り進入していった。
第1スティント:好ペースで挽回を果たした石浦
回り込んだ1コーナーから2コーナーにかけては非常に固まった状態で走行となったが、石浦は接触することなく冷静にクリア。序盤にペースの速い6号車に抜かれはしたが中位集団の中でチャンスを窺った。10周を過ぎる頃からは前との間隔をじりじりと削り、300クラスと絡んだあたりから35号車、19号車を次々にオーバーテイクし、18周目に8位にポジションを上げていった。続いて6位集団で連なる緊迫したバトルを展開。ここでも石浦はペースを維持して好バトルに持ち込み、前をいく23号車、100号車にプレッシャーを与え続けた。トップペースを維持し追い上げる石浦は、ペースの遅い前走車に追いつくとタイムを失いやすいと判断し、ピットインを要求。そして、他車のピットインのタイミングを見計らって、24周目に石浦はピットに滑り込んだ。
第2スティント:オーバーテイクショーを演じ攻めに攻めた脇阪
33秒ほどの速いピット作業を終え、脇阪のアウトラップも含め、全車中の約3秒も最短で戦列に復帰するというチームワークも見せたDENSO KOBELCO SC430。脇阪はブレーキに若干違和感を感じるものの、トップペースで追撃態勢に入り、どんどんとギャップを縮めていく元気の良い走り。33周目に7位に浮上。次なる標的となった36号車に追いつくべく攻めに攻めた脇阪。毎ラップに渡ってギャップを削り、38周目に捉えるとヘアピンで華麗にオーバーテイク。次なる獲物を狙う脇阪は追撃の手を緩めることなく、攻めの姿勢を維持する走り。12号車を視界に捉えるとその差をさらに縮めていった。そして49周目に右90度コーナーにて抜き去り4位に浮上。表彰台を目指して攻め続けた。3位6号車とのギャップも5秒以上も削る勢いで9秒差まで詰めたが、惜しくもチェッカー。4位でのフィニッシュとなった。
ドライバーポイントでは8点を獲得しランキング3位(合計30点)をキープ。チームポイントでは11点を獲得し同じく3位(計39点)キープとなった。クルマと機材は約2週間後に日本に到着。7月20日(金)・21日(土)に行われるGTA合同テストに参加する。そして、7月28日(土)・29日(日)に行われる第4戦SUGOに再びシリーズトップを狙って挑む。
■脇阪寿一
「クルマを走り出しからの状態から予選、そして決勝に向けて皆で話し合い、色んな修正を行いましたが良い方向にいきました。まだ課題はありますが良い戦いができるクルマに毎戦進歩していっているのが、大局的には良い流れを引き寄せている感じです。今回も良いペースで追い上げることができ、ライバルとのバトルを自分自身頑張って堪能できました。次のSUGOでも期待に応えられる走りを見せたいと思います。引き続き、ご声援のほどよろしくお願いします!」
■石浦宏明
「挽回を強く心に誓って臨んだ決勝でしたが、この4位のポイント獲得は今後に向けて大きいと思います。余計なフォーメーションでスタートタイミングが狂わされましたが、走り始めると良いペースで走れました。特にスティント後半でもペースを保てたことは今後の夏場を戦う上で貴重な結果でした。SUGO、鈴鹿と暑い中を戦うのが楽しみです。これからもご声援に応えられる走りで行ければと思います」
■大澤尚輔監督
「予選の順位からうまく挽回することができて良かったと思います。今回決勝への期待できるなかで、最良の結果が得られたと思います。脇阪選手、石浦選手ともに、とても頑張ってくれました。コンビネーションが良く、安定度が高い次元でリンクしている感じです。ミシュランさんのタイヤにも大きく助けられました。ポイントもシリーズ3位をキープでき、良い流れで来ていると思います。次のSUGOでも良い結果を残したいと思います」
