竹内浩典がプロデュースする新カテゴリー、スーパーカーレースシリーズが4月13日(日)に、ツインリンクもてぎから幕を開ける。シリーズは5大会10戦の開催を予定(当初、6大会12戦とされていたが、WEC併催の富士大会は中止となった)。それぞれ50分間のセミ耐久とされ、1名もしくは2名のドライバーによって覇が競われる。

 ここまでの概要はすでに明らかになっていたが、気になるのはそのエントリー状況だ。公式ホームページ上にいくつかのチームの参戦発表が掲載されていたが、その他のチームに関しては、正直なところ『?』という状態ではあった。

 しかし、開幕戦を間近に控えエントリーリストがついに発表となった。現時点で掲載されているのは8台で、FIA GT3車両によるカテゴリーIが2台、カップカーによるカテゴリーIIが5台、そしてFIA GT4によるカテゴリーIIIが1台となっている。

 それぞれの陣容だが、まずカテゴリーIにはTEAM KRMからポルシェ911GT3Rが出場し、スーパーFJに参戦するTAKASHIが高木真一とコンビを組む。そしてもう1台はSHIFTのメルセデスベンツSLS AMG GT3で、ドライバーはTBN。ゼッケンに52を選んでいることから、昨年までスーパーGTで用いられていた車両であるのは間違いないだろう。

 そしてカテゴリーIIだが、ポルシェ3台とフェラーリ2台が出場する。ポルシェの997カップカーで挑むのはTEAM KRMの堀田誠/武井真司組、そしてエキスパートインターナショナル with SHIFTの山脇大輔/野間一組。このうち山脇は国内最高峰のアメリカンフットボールリーグ、Xリーグで活躍していた異色のキャリアをもつドライバーである。そして、TEAM石松からは996 RSRが出場。これはかつてスーパーGT300クラスに出場していた車両と見られ、正確にはカップカーではないものの、ほぼ同等の戦闘力と特認されたと予想される。ドライバーはTBN。

 フェラーリはいずれも、昨年GTアジアのGTMクラスを戦ったAGE-AGE RACINGからのエントリーで、458チャレンジを駆るのはNAORYUと佐々木孝太。F430チャレンジはKENとTOSHIがドライブする。

 そして、1台のみのカテゴリーIIIにはLacorsa Tecnica with ACRから、アストンマーチンV8ヴァンテージN24がエントリー。ジェントルマンドライバーの森田將と赤根宏幸がこれを操ることとなっている。日本でFIA GT4がレースを戦うのはこれが初めて。実力は未知数ながら、スーパー耐久のST-3クラスに相当するポテンシャルと言われており、どんな走りを見せてくれるのか注目される。

 なお、この他にもシリーズを積極的に支援するTEAMマッハがフェラーリ458 GT3を手放し、新たなオーナーによって開幕戦に出場するとの情報もある。はじめの一歩は控えめでも、まずは踏み出すことが重要。次第に台数を増やし、シリーズが盛り上がっていくことを期待したい。

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伊達望だてのぞみ
2025年 / スーパー耐久
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