全日本選手権スーパーフォーミュラ第3戦は14日決勝日を迎え、富士スピードウェイで朝のフリー走行が行われた。30分間の走行でトップタイムをマークしたのはアンドレ・ロッテラー(PETRONAS TOM'S)となった。
前日の予選日は曇天、この日の決勝日は朝方小雨も舞い、午後には雨の予報も出ているなどスッキリとしない天候で迎えたスーパーフォーミュラ第3戦の決勝日。ただ、午前9時5分からのフリー走行ではコース上はドライ。各車午後の天候をにらみながら、決勝セットを煮詰めていくことになった。
予選ではトヨタ勢の優位が目立ち、グリッド上位を占めた展開となったが、この日のフリー走行でもトヨタ勢が好調。1分26秒台から27秒台での周回が重ねられていく中、序盤は嵯峨宏紀(TOCHIGI Le Beausset)がベストタイムをマークしていた。
中盤、ベストタイムを更新してきたのは予選4番手の平手晃平(P.MU/cerumo・INGING)。「オフのテストで積み重ねてきたデータ取りの結果が活きてきている」と得意の富士で僚友国本雄資(P.MU/cerumo・INGING)とともに好調の平手は、決勝に向けても自信を感じさせる好ペースで周回した。
一方で終盤タイムを上げてきたのは、アンドレ・ロッテラー(PETRONAS TOM'S)、中嶋一貴(PETRONAS TOM'S)のトムス勢。予選では「うまくまとめきれなかった」と一貴が語るとおり、トムス勢は予選5〜6番手となったが、昨年もワン・ツーを飾っている富士。フリー走行で好タイムをマーク。ロッテラーがフリー走行のトップタイム、一貴は5番手となった。
2番手につけたのは、ル・マン24時間での優勝から絶好調のロイック・デュバル(KYGNUS SUNOCO)。また、「第2戦の後、チームが悪かった原因を見つけてくれて、それを直したら狙っていたリズムで来ることができている」とこちらも好調の中嶋大祐(NAKAJIMA RACING)が3番手につけた。平手はベストタイムでは4番手となっている。