全日本選手権スーパーフォーミュラ第2戦富士は17日、ノックアウト形式の予選が行われ、レース1はジョアオ-パオロ・デ・オリベイラ(LENOVO TEAM IMPUL)が、レース2はアンドレ・ロッテラー(PETRONAS TOM'S)がポールポジションを獲得した。
午前中に続き晴天に恵まれたスーパーフォーミュラ第2戦富士の予選日。今回は2レース制の決勝レースということもあり、ノックアウト予選Q1のタイムがレース1のグリッドに、Q2〜Q3のタイムがレース2のグリッドとなることから、この日の予選はQ1から緊迫した展開となることが予想された。
Q1:
Q1のコースオープンからほとんどのマシンがコースイン。まずはしっかりとタイヤを温めた上で、一度アタックを実施。この時点でジョアオ-パオロ・デ・オリベイラ(LENOVO TEAM IMPUL)がトップタイムをマークし、国本雄資(P.MU/cerumo・INGING)、中嶋一貴(PETRONAS TOM'S)と続いていく。
各車一度ピットに戻り、残り7分というところで再度アタックがスタート。ここで再びオリベイラが1分23秒108という素晴らしいタイムをマークし、レース1のポールポジションを決めてみせた。2番手には前戦ウイナーのロイック・デュバル(KYGNUS SUNOCO)が続き、3番手はアンドレ・ロッテラー(PETRONAS TOM'S)という結果となった。
一方、Q1脱落となったのは武藤英紀(DOCOMO DANDELION)、中山友貴(TEAM無限)、嵯峨宏紀(TOCHIGI Le Beausset)、ビタントニオ・リウッツィ(HP REAL RACING)、小暮卓史(NAKAJIMA RACING)という5台となっている。
Q2:
10分間のインターバルを経てスタートしたQ2。ここからはレース2のグリッドが争われていくこととなる。各車2周のウォームアップを経て、間隔を築いた後一斉にアタックを展開していった。
各車アタックを展開していきアタックタイムを記録し始めた車両が出はじめたころ、プリウスコーナーで中嶋大祐(NAKAJIMA RACING)がスピン、ストップしたため赤旗が提示されてしまうことになる。赤旗解除後、2分50秒というタイミングでQ2が再開された。
ここでオリベイラの首位は変わらなかったものの、一貴、国本らがタイムアップ。2〜3番手を占めることに。また、6番手には山本尚貴(TEAM無限)が食い込み、ホンダ勢の中で唯一気を吐くこととなった。
一方Q2脱落となったのは石浦宏明(P.MU/CERUMO・INGING)、ジェームス・ロシター(KONDO RACING)、中山雄一(KCMG)、野尻智紀(DOCOMO DANDELION)、塚越広大(HP REAL RACING)、そして大祐という6台となった。
Q3:
Q2後10分間のインターバルを経てスタートしたQ3。いよいよポールポジションを決するアタックが展開されることになるが、Q2同様各車ウォームアップを経て、アタックラップに臨んでいく。しかし、ここまでトップタイムをマークし続けていたオリベイラが、プリウスコーナーでわずかにマシンスライド。最も重要なアタックラップを逸してしまう。
一方、ここで1分22秒台のレコードタイムをマークしてきたのはロッテラー。オリベイラは翌周ふたたびアタックを敢行し、22秒台に突入してくるがロッテラーのタイム更新はならず。ロッテラーがQ3のトップとなり、レース2のポールポジションを獲得した。3番手につけたのは一貴で、4番手には国本という結果に。ホンダ勢で唯一Q3に進出した山本は7番手でQ3を終えた。