全日本選手権スーパーフォーミュラ第2戦富士は18日、35周の決勝レース2が行われ、ポールスタートのアンドレ・ロッテラー(PETRONAS TOM'S)がジョアオ-パオロ・デ・オリベイラ(LENOVO TEAM IMPUL)をおさえ優勝を飾った。
午前中に行われたレース1終了後、86/BRZ Raceをはさみスタートしたスーパーフォーミュラ第2戦富士の決勝レース2。午後のレース2では周回数が10周伸び35周、またドライでスタートが切られたため、タイヤ交換義務が課せられる。レース1では多くのアクシデントも発生したが、その中で車両火災に見舞われた小暮卓史(NAKAJIMA RACING)はレース2に出走できなかった。
迎えたスタートでは、ロッテラーが好スタート。2番手スタートのオリベイラに中嶋一貴(PETRONAS TOM'S)が並びかけるが、オリベイラが2番手を死守。4番手には、8番グリッドからジャンプアップしたナレイン・カーティケヤン(LENOVO TEAM IMPUL)が浮上する。
今回のレースではピットイン義務が焦点と言えたが、1周目を終えたところでさっそく平川亮(KYGNUS SUNOCO)がピットへ。そこから少しずつ各車がピット作業を行っていくが、ロッテラー、オリベイラ、一貴といった上位陣はピット作業後も順位は変わらなかった。
最後までピット作業を引っ張ったのは、ルーキーながらホンダ勢上位で戦う野尻智紀(DOCOMO DANDELION)。その後の展開に注目が集まったが、野尻はピットでエンジンストール。序盤にはジェームス・ロシター(KONDO RACING)もピットでストールを喫しており、ハンドクラッチ操作の難しさを感じさせた。
上位陣にバトルが展開されないままレースは終盤を迎えていくが、ホンダ勢の中で最高位を戦っていた山本尚貴(TEAM無限)が5番手を走ってたカーティケヤンにプレッシャーをかけていく。これに屈したか、カーティケヤンはプリウスコーナーでコースアウト。山本は5番手まで浮上した。
トップのロッテラーは、オリベイラとの差を最後までコントロールしそのまま優勝。今季初勝利を飾った。2位はオリベイラ、3位は一貴という結果となった。デュバルは4位、山本がそのまま5位でチェッカー。このレース2では、ホンダエンジン勢もトヨタ勢と随所でバトルを展開しており、少しずつその差が迫っていることを感じさせた。