鈴鹿サーキット行われているモータースポーツファン感謝デーの中で、今季から採用されるスーパーフォーミュラの新型マシンSF14と、昨年まで使用されていたSF13がサーキットを同時に駆け抜けた。
1日に行われた『SF14の革新』の中では、スーパーフォーミュラSF14とSF13がコース上で“競演”。Lenovo TEAM IMPULのSF14とSF13、そしてNAKAJIMA RACINGのSF13が登場したが、注目なのはそのドライバー。SF14はジョアオ-パオロ・デ・オリベイラがステアリングを握った一方、SF13のコクピットにはチーム監督を務める中嶋悟と星野一義が乗り込んだ。
3人は、まずは東コースを周回した後、グランドスタンド前のステージに登壇。トークイベントに臨んだが、その中で星野と中嶋がSF13をドライブした感想を語っている。
「僕はHパターンとクラッチの時代で終わっているから、今のマシンは体力的に楽なんだなと思った」と星野。
「(シフトチェンジなどを)あれだけ上手く機械がやってくれるわけだよね。僕たちは2本の足で3本のペダルを使っていたでしょ? それができて当たり前だったんだけど、そういう意味では今の人はすごく楽だよね、中嶋?」と星野が振ると、中嶋も「だからこそ予選を見てもコンマ5秒に10台くらい入るようになるんだろうね。細かなところの差が少なくなって、だから予選タイムが圧縮されているんだろうなとは思う」と接戦が展開された昨年までのスーパーフォーミュラを例にとって分析した。
またトークの中では、「あの時代にもしも中嶋がいなかったら俺はもっと楽だったんだよなあ」とかつての戦いを星野が振り返る場面も。「それはお互い様の話だろ」と中嶋が返すと、スタンドは笑いにつつまれた。
トークイベント後、3人は再びマシンに乗り込み、東コースを周回。また、星野と中嶋はこの後、ライバル対決の第5ラウンドを展開。まずは星野が初日を勝利で飾っている。