全日本選手権スーパーフォーミュラ第7戦は9日、鈴鹿サーキットで予選日を迎え、朝のフリー走行が行われた。このセッションでトップタイムをマークしたのは逆転タイトルに可能性を残す山本尚貴(TEAM無限)。小暮卓史(NAKAJIMA RACING)が2番手に続いた。
いよいよ迎えた全日本選手権スーパーフォーミュラの最終戦。その舞台となる鈴鹿サーキットは、予選日は晴天に恵まれ、午前9時25分から1時間のフリー走行がスタートした。今回の最終戦は2レース制で、土曜の予選Q1で日曜決勝レース1のグリッドと、レース2の下位が決する。決勝日はフリー走行の時間がないことから、各車積極的にコースイン。周回を重ねていった。
今回のレースは、現行シャシーSF13にとって最後の公式戦であり、今季チャンピオンを決するレース。ランキング首位のアンドレ・ロッテラー(PETRONAS TOM'S)、2位のロイック・デュバル(KYGNUS SUNOCO)はWEC第7戦上海にアウディから参戦するため、このSF最終戦を欠場。そのため、タイトル争いの焦点はランキング3位の山本尚貴(TEAM無限)が2連勝か、ポールポジション1回と優勝+2位のいずれかの成績を収めることができるかとなっている。
そんな山本は、開始から20分過ぎというところで1分39秒418というタイムをマークし、タイミングモニターのトップに躍り出る。山本にとってはこのフリー走行で、まずはポールポジションを獲得するためのセットアップが求められた。
各車セッション終盤に向けて周回を重ねていく中、開始35分に1コーナー付近で中山友貴(HP REAL RACING)がクラッシュ。フロントを壊してしまい、中山はマシンを降りている。ただし、これによる赤旗等は出されず、中山も自力でマシンを降りた。
セッションは残り10分を切ったあたりで、各車が予選シミュレーションを開始。真っ先にアタックを仕掛けたのは山本で、1分38秒581までタイムを縮める。それに続くかのように各車がアタックを展開していくが、山本のタイムを上回るドライバーは現れず。逆転タイトルの可能性をみせることとなった。
2番手につけたのは、開幕戦の鈴鹿でも速さをみせた小暮卓史(NAKAJIMA RACING)。3番手には松田次生(Lenovo TEAM IMPUL)、4番手に国本雄資(P.MU/cerumo・INGING)が続いた。