GTアソシエイションの坂東正明代表は、スーパーGT第7戦オートポリスの決勝日に行われたGTA記者会見で、2012年以降のGT500車両について、そしてDTMドイツツーリングカーマスターズとの交流についての見通しを語った。
坂東代表は、2012年以降のGT500車両について、2014年以降までは現在の基本的なスタンスは変わらないという見通しを明らかにし、スーパーGTとして「ドライバー交代あり、給油あり」というレース面での状況は将来も変えず、14年以降は車両規定面で、共通の部品や規格など、海外との交流も検討しながら規定を作っていく方針を示した。
2009年から検討が進められてきたDTMとスーパーGTとの交流については、車両規則の統一については規定が変更される14年までは、もしDTM車両でスーパーGTに参加したいというエントラントがいた場合には、BOP(バランス・オブ・パフォーマンス)で調整を施しGT500クラスに参加できるというスタンスであり、2013年からDTM車両での参加の可能性があることを明らかにした。
坂東代表は、将来のスーパーGTについて、「海外との交流も考え、決してガラパゴスにならないように」というスタンスで検討を続けているという。
なお、2012年については、GT300クラスについてJAF-GTとFIA GT3車両の性能差調整、そしてGT500との速さのバランスについて検討が進められているが、これについてはGT3への調整は、まず重さ、次に車高、最後にリストリクターという面で、10%を範囲に日本独自の調整をしていくという。
一方、スピードが上がるGT300に対して、GT500側のスピードのコントロールが必要になるが、これについては「まだ模索中」とし、経費を考えながら、カナードを復活させたり、リストリクターで調整するなど、オフのテストを利用しながら規則を作っていくと語っている。