8月28日、オートポリスでスーパーGTタイヤメーカーテストが、GT500車両8台、GT300車両5台を集めて開催。午前2時間、午後3時間の2セッションが行われ、最後に1分38秒499を出した安田裕信のD'station ADVAN GT-Rがトップタイムをマークした。
数日前の豪雨が信じられないほどの好天に恵まれたオートポリス。夏休みということもあり朝早くから家族連れを中心とした400名を超えるファンがサーキットに詰めかけた。今回の参加車両は限られた台数となったこともあり、参加していないチームの監督やエンジニアもピットに姿を見せていた。
朝10時から2時間行われたセッションでトップタイムを奪ったのは、立川祐路がドライブするZENT CERUMO SC430(1分39秒147)。なおこの車両にPETRONAS TOM'Sのジェームス・ロシターも乗車し、数周ラップした。
午後のセッションは当初14時から2時間が予定されていたが、天気予報では明日の天候が下り坂と伝えられており、17時までの3時間に延長。このセッション、14時半ごろにはこの日の最高温度30℃(路面温度49℃)を記録したが、多くのチームがロングランテストを実施した。
最後の30分でニュータイヤを履いてアタックしたチームの中で、この日のトップタイムを奪ったのは安田だった。午前/午後の両セッションで2番手につけたのはRAYBRIG HSV-010で、同様に3番手につけたのはカルソニック IMPUL GT-R。朝にトップタイムを奪ったZENT CERUMO SC430は、午後は8台中8番手に終わったが、「去年はドライタイヤで走れなかったので、改めていろいろなコンパウンドのドライタイヤを履き替えて走りました。まずまずと思えた部分もありますが、まだセッティングが合っていない状態です。ただ今日の課題は克服したので、明日は雨の前にセットを決めてしまいたいです」と平手晃平は明るく答えた。
GT300クラスでは平中克幸のドライブするGAINER DIXCEL SLSがトップタイムをマークしている。
なおこのテストは明日も引き続き行われるが、走行枠を今日1時間延長したこともあり、午後のセッションが1時間で終了する可能性もある。オートポリスの入場料は1,000円(高校生以上)で、インターバルには無料のピットウォークも30分間行われ、整備中の車両を間近で見ることも可能。
またチームによってはステッカーやグッズの配布も行われ、ドライバーが顔を出すこともある。さらにセーフティカーの先導により自分のクルマでレーシングコースを走れる体験走行(2周1,000円)も行われ、この日は52台の車両が普段走る機会の少ないサーキットランを楽しんだ。オートポリスのゲートオープンは9〜17時予定。