スーパーGT第7戦オートポリスは29日予選日を迎え、午前9時から2時間の公式練習が行われた。台風17号が近づく中、雨のセッションとなったが、ウエットを得意とするミシュランタイヤ装着のS Road REITO MOLA GT-Rがトップタイムをマーク。EPSON HSV-010が2番手に続いた。
台風17号が九州地方に接近する中、大分県にあるオートポリスは朝から雲が深く、早朝こそほとんど雨が降っていなかったものの、午前9時からの公式練習開始1時間ほど前から雨が強くなりはじめ、公式練習スタート時にはコース上はかなり水量が多く、ヘビーウエットの状況でセッションがスタートした。
とは言え、この週末は台風の影響でウエットコンディションが続くことが予想されたため、コースオープン時から多くのマシンがピットレーンに並び、積極的に周回を重ねていくことに。序盤、無限CR-Z GTやinvesters Audi R8 LMSがコースアウトを喫するものの、大きなクラッシュは無くセッションは推移していく。
公式練習開始から30分も過ぎると、少しずつ雨が細かくなりはじめ、コース上の水量も減っていくことに。序盤GT500クラスのタイムは1分50秒台だったが、MOTUL AUTECH GT-Rが最初に1分49秒台に入ると、次々とタイムが更新されていき、開始1時間半ほどには1分45秒台まで入ることとなった。
終盤、10分間ずつの各クラス専有走行の時間となるが、GT300クラスの専有走行開始後3分で、エヴァンゲリオンRT初号機アップル紫電がターン3でバリアにクラッシュ。このためこの公式練習で最初の赤旗が提示されることとなった。
紫電はそこまで大きなダメージがあるようには見えなかったものの、車両回収のため8分間セッションが伸びることに。ただ、再開後今度はR'Qs Vemac 350Rの右リヤカウルがコース上に落下してしまい、この回収のため再び赤旗提示。そのままGT300クラスの専有走行は終了となった。
この結果、GT300クラスの公式練習トップタイムはtriple a Vantage GT3がマークすることに。GSR初音ミクBMW、S Road NDDP GT-Rというトップ3となった。コース特性上JAF-GT車両が有利と思われていたオートポリス戦だが、トップ6までをFIA-GT3規定車両が占めることとなった。
直後にスタートしたGT500クラスの専有走行では、各チーム予選を意識した走行となるはずだったが、雨量が多くなり始め、コース上もかなり滑りやすい状況に。タイムの更新はなく、混走時間帯に1分45秒726をマークしていたS Road REITO MOLA GT-Rがトップでこのセッションを終えた。
2番手には、このセッションで終始好調だったEPSON HSV-010が入ることに。D'station ADVAN GT-Rが3番手、DENSO KOBELCO SC430が4番手となった。途中最終コーナーでコースアウトを喫する場面もあったMOTUL AUTECH GT-Rが5番手となっている。
