スーパーGT第1戦岡山は31日、公式練習で幕を開け、GT500クラスはS Road REITO MOLA GT-Rがトップタイムをマーク、DENSO KOBELCO SC430が続くことに。GT300クラスは今季デビューのGAINER DIXCEL DUNLOP R8がトップタイムをマークした。
いよいよ2012年のスーパーGT開幕となった第1戦岡山の公式練習。今季からすべてのドライバーがこの公式練習には出走しなければならないが、この日の岡山国際サーキットは朝から雨。コース上にはかなり水が溜まっており、直前に行われたポルシェカレラカップジャパンのセッションは、スピンするマシンがいたため赤旗終了となるほどだった。
そんな中、午前9時からスタートしたスーパーGTの公式練習では、各車かなり慎重にコースイン。ヘビーウエットのためピットイン/アウトを繰り返しながら周回。タイムも上がらず、GT500クラスとGT300クラスがタイミングモニターに入り交じるセッションとなった。
そんな中、ARTA GaraiyaやRacerbook Audi R8 LMSがスピンを喫したものの、すぐにコースに復帰しそのままセッションは推移。しかし、開始35分ごろにVerity BOMEX ランボ RG3がダブルへアピンふたつめ立ち上がりでコース上にストップ。この回収のために、一度目の赤旗が提示された。
マシン回収後すぐにセッションは再開され、各車再び周回を重ねていく。今季はFIA-GT3車両が増えたこともあり、これまでのスーパーGTでは聞かれなかったアウディR8 LMSやメルセデスベンツSLSのエキゾーストノートが響き渡ったほか、apr HASEPRO PRIUS GTはハイブリッドならではと言えるモーター駆動でピットレーンを走行。新時代のGTを予感させた。しかし、直後apr HASEPRO PRIUS GTがストップしたようで、この回収のため2回目のセッション中断となった。
二度目の再開以降、水量も減ったこともあり多くのマシンがコースへ。その後セッションは順調に推移していたものの、開始から1時間6分というところで、それまでコースインしていなかったR'Qs Vemac 350RがモスSでスポンジバリアにクラッシュ。マシンは自走で戻ってきたものの、バリアの補修のために3回目の赤旗が提示された。
その後上空はかなり明るくなり、雨はかなり小降りに。そんな中ARTA HSV-010やJLOC Exe ランボルギーニ RG3がコースオフを喫したが、クラッシュ等には至らず。GT500のタイムも上がり、上位は1分34秒台から35秒台にまで至った。
セッション残り30分というところでほぼ雨は止み、コースコンディションは急速に回復。上位のタイムもさらに上がり、GT300クラス、GT500クラスの10分間の専有走行帯へ。GT500クラスでは、ここで王者S Road REITO MOLA GT-Rが専有帯でタイムを上げ、1分34秒292でトップタイムをマーク。次いでDENSO KOBELCO SC430が1分34秒373をマークし2番手へ。昨年もウエットで圧倒的な強さをみせたミシュラン勢がワンツーを占めた。
3番手にはWedsSport ADVAN SC430、4番手にはEPSON HSV-010が入り、ヨコハマ、ダンロップ装着勢が続くことに。ブリヂストン勢の最上位はARTA HSV-010の5番手となった。
GT300クラスは、FIA-GT3車両が下馬評どおりの速さを披露。今季マシンをスイッチしたGAINERのGAINER DIXCEL DUNLOP R8がトップタイムをマーク。今回が2回目の走行となるマネパ ランボルギーニ GT3が2番手、エンドレスTAISAN PORSCHEが3番手に入った。4番手にS Road NDDP GT-R、5番手にJLOC ランボルギーニ GT3と、GT3車両が上位を独占。JAF-GT勢の最上位はARTA Garaiyaの7番手となっている。
