SUBARU BRZ GT300、今季最高6位入賞
2012年9月9日 第6戦 富士スピードウェイ
9月9日にSUPER GT第6戦決勝300kmレースが富士スピードウェイで行われ、予選10位からスタートしたR＆DスポーツのSUBARU BRZ GT300（山野哲也/佐々木孝太）は、今季最高の6位に入賞しました。
9月に入ったとは言え、この日は気温30度の真夏日となりました。満員となったSUBARUファンシートをはじめ、33,800名の観客が見守る中、決勝レースはスタートしました。BRZ GT300のスタートドライバーは山野です。山野はスタートダッシュに成功し、最初の周に7位にジャンプアップしました。その後もストレートスピードに勝るライバル勢と互角に渡り合い、5周目には6位に上がると、17周目には第1コーナーで#0 BMW Z4をとらえて5位にポジションを上げます。山野は28周目にピットインし、佐々木孝太に交代。その際、左フロントタイヤの交換に手間取り約20秒をロス。レースに戻ったのち、後半の佐々木もファイト溢れる走りで観客を魅了します。前車をとらえるために激しくプッシュし、行く場所を失って走路外にはみ出た時には観客席からは悲鳴が上がったほどでした。特に#43 Garaiya、#0 Z4との5位争いは終盤までもつれ込み、見応えのあるスリリングな攻防を展開します。最終的に#43を抜き去ることは叶いませんでしたが、佐々木はピットでのロスを取り戻しただけでなく、#0を制して6位でレースを終えることができました。
前半に力走を見せた山野は、「早い時間に上位に上がれたのが良かったですね。GT-RやZ4とも渡り合えたし、現状のBRZのポテンシャルを十分引き出せたと思います。交代する前にもGT500車両が間に入ってしまいましたが、条件がもう少し良ければ先行するポルシェ911にも迫れたと思います」と語り、STI総監督の辰己英治は、「パワフルなライバル達に有利なこの高速コースで6位入賞は、良い結果だと思います。ふたりのドライバーの頑張りが凄かったですね。特に前半の山野の走りが最後に利きました。この調子で、次のオートポリスではポディウムを狙っていきたいです」と話しています。
SUBARU BRZ GT300は、予選10位
2012年9月8日 第6戦 富士スピードウェイ 予選レポート
予報では天候は不安定と言われていましたが、9月8日の公式予選は曇天ながらドライコンディションで行われました。R＆DスポーツのSUBARU BRZ GT300はノックアウト予選最終のQ3にまで残り、10番グリッドを獲得しました。
前戦の鈴鹿1000kmから大きく仕様変更することはなく、今回は熟成に近づいて来たマシンの各部をリファインする程度の改良で富士に臨んでいます。フロントタイヤの外径変更、高速コースにあわせた空力面の改善などがそれにあたります。午前中に行われた練習走行では、ドライバーの山野哲也も佐々木孝太も「良いフィーリングだった」と口を揃えました。
21台が出場しているGT300クラスはQ1で16台にまで絞られますが、フレッシュタイヤでこのセッションに臨んだ山野は11番手タイムでQ2進出に成功します。「もう少し時間的余裕があったので、あともう1周アタックすればさらに上位にはいけたかな。だけど、孝太にバトンを渡せたのでホッとしました」と山野は語っていました。これに応えて佐々木も10分間のQ2セッションが始まると、早々にタイムアタック。1分41秒440のベストタイムを記録し、このセッションを4位で通過しました。最終セッションのQ3では、山野が再度フレッシュタイヤでアタック。山野も自己タイムを大きく縮める1分41秒510を出しました。しかし、ライバル車両も次々にタイム更新を果たしたため、#61 SUBARU BRZ GT300は10番グリッドから決勝レースをスタートすることになりました。
STI総監督の辰己英治は、「SUBARU BRZはようやく本来の力が発揮できるようになりました。今回はストレートの長い高速コースなのでパワフルなGT3勢が有利なのは間違いないでしょうが、今日の予選タイムを見ればBRZも善戦していると言って良いでしょう。ドライバー二人のタイムはほぼ接近しているし、コーナーからの立ち上がりを見ていてもこれまでよりずっと早めにスロットルオンできています。今日の結果にはある程度満足しています」と話しています。
