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スーパーGTニュース

投稿日: 2013.05.09 00:00
更新日: 2018.02.16 15:55

Team MACH、12年仕様で臨んだ富士は17位


2013 SUPER GT第2戦「FUJI GT 500km RACE」(4/28~29)富士スピードウェイ 4.563km
GT300-No,5 マッハGoGoGo 車検Ferrari458 / Team MACH 玉中 哲二 / 山下 潤一郎 / 尾本 直史

 SUPER GTシリーズ第2戦は毎年、沢山のファンが訪れるゴールデンウイーク恒例のレース、「FUJI GT500km RACE」として富士スピードウェイで開催された。レース観戦にはベストシーズンとも言える気候と大型連休、さらに好天に恵まれたこともあり、多くの家族連れのファンがスタンドに詰め掛ける中行われたこのレースは、予選、決勝を通して8万人の来場者が訪れ熱戦を見守った。

 今回の富士と8月に開催される第5戦の鈴鹿では第3ドライバーの起用が許されており、Team Machは第3ドライバーに尾本直史選手を起用し、3人体制でレースに参戦、また、今回から2名のマッハ車検GALが、キッズウォークのスポンサーにもなっているタカラトミーのGTシスターAI(アイ)のコスチュームを着た“トランスフォーマーレースクイーン”にトランスフォームすることになり、夢と感動を与えるマッハ車検の新しい装いで望むことになった。

 富士スピードウェイは約1.5kmのロングストレートのある超高速コースではあるが、コース後半のテクニカルなセクションはタイトなコーナーが連続している。セッティング範囲が狭くなったFIA-GT3マシンのにとってマシンのポテンシャルとタイヤ選択が上位入賞の鍵を握ることになるのだが、開幕戦の岡山、公式練習中にタイヤバリアに接触しダメージを負ってしまったマシンの修復のためパーツの手配を行っていたが、イタリアからのパーツ供給が間に合わない事が判明、止むを得ず開幕戦の2013年仕様へのアップデートしたフェラーリ458 GT3マシンを2週間かけ2012年仕様へダウングレードし参戦することになってしまった。

4月28日、9:00 公式練習(天気:晴れ/コース:ドライ)
 快晴の富士スピードウェイには、朝から大勢のファンが駆けつけた、午前9時からオンタイムで開始された2時間の公式練習。まずは玉中がマシンに乗り込みコースイン、開幕戦の2013年仕様から2012年仕様へダウングレードした事によるセッティングの違いもあり、慎重に走りだしコースコンディションとマシンを確認していく。

 何度かピットインしマシンのセッティングを変更し、山下へドライバー交代。山下はコースとのマッチングをさらに確認しながら10周を周回し、今シーズン初のレースとなる第3ドライバーの尾本にバトンタッチ。スーパーGTへの参戦にはブランクのある尾本は、少し緊張気味にコースインするがマシンの特性を確認しながら徐々にペースアップを計ると中古タイヤながらも二人のドライバーと遜色の無いタイムを計測。

 3人体制で望んだTeam Machは実質110分のフリー走行を3人ドライバーで共有しなければならず、少ない時間の中でマシンのセッティングを進めながらも3人ドライバーがコンディションを上げていかなければならないという難しさがあった。

 残り時間20分で赤旗が提示され一時中断、この間に尾本から玉中へドライバー交代、ニュータイヤを装着し予選のシュミレーションを意識してコースイン。マシンの状態として、ストレートからのセクター1では他のマシンと遜色が無いものの、高速コーナーが続くセクター2、テクニカルセクションのセクター3ではマシンが非常に不安定な状態となり思うようにタイムアップとならなかった。

4月28日、14:00 公式ノックアウト予選(天気:晴れ/コース:ドライ)
 迎えたGT300の公式予選Q1、アタッカーは玉中が担当、朝の公式練習でマシンのセッティングが決まらず、不安を抱えたままの状態でコースインすることになった。

 朝の公式練習からフロントタイヤのコンパウンド、トラクションコントロールに変更を加え、大幅にマシンのセッティング調整して望んだ。マシンのバランスも向上し、問題となっていた高速コーナー、テクニカルセクションで1秒近くタイムアップを計ったが、まだまだ完璧とは程遠い21位で予選を終えるという結果となった。

4月29日14:00 決勝110Laps(天気:晴れ/コース:ドライ)
 迎えた決勝日。朝から多くのファンがグランドスタンドを埋め尽くす程の来場者が集まった富士スピードウェイ。

 朝のフリー走行では、今シーズン初のレースとなる尾本と山下が予選で変更したマシンセッティングをチェックしながら走行。途中、電気系統にトラブルが発生する症状が見受けられ、若干の不安を抱えたままの状態で決勝レースに臨むことになった。

 SUPER GT第2戦「FUJI GT 500km Race」が定刻通りにフォーメーションラップがスタート、そして迎えた決勝、110周という長丁場の戦いが始まった。マッハGoGoGo 車検Ferrari458は尾本がスタートドライバーを務める。後方からの追い上げとなるこのレース、チームの執った戦略は500㎞の長丁場のレース序盤の混戦を尾本がうまくきり抜け、玉中から山下とレース後半に向けプッシュする作戦を執った。

 心配された電気系のトラブルも無く、順調に周回を重ねたが、ガソリンの満タン状態でのマシンバランスでは、思うようにラップタイムが上がらず厳しいレースを強いられたが、ルーティーンの29ラップを走りきり、18位で玉中にバトンタッチ、玉中はニュータイヤを装着し40周のロングスティントを担当。プッシュし続けペースを上げたが、大きく順位を変えることは出来ず17位で山下へ交代。コンディションが良くなったのか、山下はチームのパーソナルベストタイムを更新しながら追い上げるも、順位を変えることは出来ず結果17位でレースを終える事となった。

 今回はパーツ供給が間に合わず、2012年仕様へダウングレードし参戦することになってしまった為、フェラーリ458 GT3マシン本来の性能が発揮出来ず、苦しいレース展開となってしまったが、500㎞の長丁場のレースを粘り強く周回を重ねリタイヤすることなく完走できた、マシンの信頼性とチーム力を今後に期待し、次戦へ望みます。

 次戦、第3戦は6月15日・16日に海外、マレーシア・セパンインターナショナルサーキットにて開催されます。
 引き続きご声援、宜しくお願い致します。


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