4日、ベルリンで発表された2011年型マクラーレンMP4-26について、チームのテクニカルチーフらが、今年のマシンの課題は、ダブルディフューザーの禁止によって失うリヤのダウンフォースを補うこと、KERSの搭載などだったことを説明した。
MP4-26のビジュアル上の変化について、ディレクターオブエンジニアリングのティム・ゴスは次のようにコメントした。
「いくつか新しい特徴が加わっている。たとえば、ロングホイールベースやU字型サイドポッドが最も目立つ特徴だろう。良質の空気を可能な限りリヤのロワ・メインプレーンおよびフロアに流すことを狙っている。ダブルディフューザーの禁止でパフォーマンスが低下するため、リヤエンドをできる限りうまく機能させたい」
「2011年にはKERS(ハイブリッド)はひとつのユニットとして燃料タンクの下、サバイバルセルの中に配置した。2009年にはサイドポッドに置いていた」
「ギヤボックスとハイドロリックのクーリングのため、エンジンカバーにふたつめのエアインテイクを設置した」
2011年に向けて、ふたつ大きなチャレンジがあったという。
「僕にはふたつ(大きなチャレンジが)あった」とゴス。
「ひとつは、ダブルディフューザーの禁止によって失うリヤのダウンフォースを補うこと。もうひとつはピレリタイヤを完璧に使いこなすことだ」
テクニカルディレクターのパディ・ロウは、KERSが課題だったと語った。
「再びKERSを搭載することは大変な作業だった。メルセデスGPと協力して仕様を定めたが、非常に満足いく結果になった」
「(今年は2009年より)燃料を多く積むため、KERSのパッケージはより難しくなった」とゴスも認めた。
「それが最初のチャレンジだったが、うまく乗り越えた。いくつかの空力上のコンセプトに関連し、構造に関して難しい決断があったが、満足いくデザインレイアウトに決められたと思う」