VLNニュルブルクリンク耐久シリーズの第2戦が14日行われ、マンタイ・レーシングのポルシェ911GT3Rが、シューベルト・モータースポーツのBMW Z4勢を抑え優勝を飾った。日本からはGAZOO RacingのレクサスLFA、トヨタ86が参戦している。
“いいクルマ作り”の一環としてニュルブルクリンクに挑戦しているトヨタは、総合優勝を目指すのではなく、車両開発に繋がる市販車改造に留めたマシンで参戦を続けているが、5月に行われるニュルブルクリンク24時間の前哨戦と位置づけられる今回のVLNに、GAZOO RacingからレクサスLFAを1台、トヨタ86を2台投入した。
レクサスLFAは、木下隆之と脇阪寿一がドライブし、フェラーリ458やアストンマーチン・バンテージ、ヒュンダイ・ジェネシスなど5台が参戦したSP8クラスに参戦。23周を走りきり、クラス優勝を飾った。SP8クラスのレクサスISFに乗り込んだ山内一典はクラス3位だった。
一方、発売が始まったばかりのトヨタ86はGAZOO Racingから石浦宏明/高木実/井口卓人組、勝又義信/影山正彦/佐藤久実組の2台、トヨタ・スイスレーシングから2台と、計4台が参戦。ホンダ・シビックやS2000、ルノー・クリオ、オペル・アストラGTCなど12台が揃うSP3クラスに参戦した。
86勢では、石浦/高木/井口組が19周を走りきりクラス4位に入賞。スイスチームの298号車が7位につけた。勝又組306号車は8位となっている。
GT3車両が多数参戦しているSP9クラスにより争われた総合優勝争いは、マンタイ・レーシングのポルシェが、ワークスBMWであるシューベルトのZ4勢を抑え、24周を走り優勝を飾った。