WRC第3戦ラリー・キプロスの最終日となるデイ3が3月15日(日)に行われた。デイ2に続き雨で濡れたグラベルのコースで合計3本のSSが行われ、開幕2連勝中のセバスチャン・ローブ(シトロエンC4 WRC)が優勝。3連勝を達成するとともにWRC通算50勝目を記録した。
 なお、2位はミッコ・ヒルボネン(フォード・フォーカスRS WRC)、3位にはペター・ソルベルグ(シトロエン・クサラWRC)が入った。

 キプロス最終日、雨こそ夜のうちに止んだがコースはほとんどがウエット。一部路面は大量に水分を含みかなりのマディコンディションとなった。デイ3に用意されたステージは3本ながら2本目は全長40kmと、もっとも長いSSが待ちうける。
 ターマックのデイ1で大量リードを築き、グラベルのデイ2でも首位を守ったローブはこの日も先頭スタート。49秒8後方の2位から隙をうかがうヒルボネンからのプレッシャーを遮断するためあえてスプリットタイムを確認せず、ローブは自分のペースでSS12を3番手タイムでフィニッシュ。続くSS13では4番手タイムとペースを抑えた。
 
 対するヒルボネンは2ステージ連続でベストを刻むが、ファイナルステージを前にその差は26秒9とまだ大きな開きがある。かくしてヒルボネンは追撃を諦め、最後のSSを4位と堅実にまとめて総合2位でフィニッシュ。勝ったローブとの差は27秒2と、今回もまたローブの後塵を拝する結果になった。

 3位を巡る戦いは、デイ2が終了した時点で4位のソルベルグと15秒9差で先行するダニエル・ソルド(シトロエンC4WRC)の一騎うちに。新旧シトロエンのマシンによるバトルは、SS12でソルベルグが詰め寄りSS13ではついに逆転。ソルベルグは最終ステージでもリードを守りきり、2008年のアクロポリス以来となるポディウム登壇を果たした。なお、ソルベルグは次戦ポルトガルとアルゼンチンにも出場する可能性が高い。

 同時開催のPWRCではデイ2までトップに立っていたアルミンド・アラウージョ(三菱ランサーエボリューション)を、最終ステージで2位パトリック・サンデル(シュコダ・ファビアS2000)が逆転。PWRC開幕2連勝を飾った。また、新井敏弘(スバル・インプレッサWRX)は4位でラリーを終えている。
 

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