WTCC世界ツーリングカー選手権は2014年に新たな規定を導入することになっているが、その際にプッシュ・トゥ・パスシステムの導入を検討しているという。

 14年に向けてWTCCでは、従来のS2000規定を改良し、パワーの増大やエアロパッケージの追加など、よりアグレッシブな車両規定導入を検討している。そんな中、WTCCのプロモートを行うKSOのマルセロ・ロッティは、新規定の課題として、ハイブリッドテクノロジーを利用したオーバーテイク時に使用できるブーストシステムを検討しているという。

「14年規定の車両は、新世代の車両というよりも、2002年に誕生したS2000マシンの技術的進化にあたるものなんだ」と語るロッティ。

「さらなる実現の例として現在研究しているのは、現在のハイブリッドを使用したプッシュ・トゥ・パスのようなものだ」

 また、ロッティはプライベートチームから要望が出ていた、現行車両での2014年以降の参加についても認める方向であると確認。コストの増加が最低限に保たれるだろうとしている。

「単純に選手権をアップデートすることで誰かは幸せになるだろう。ただ、一方ではコストが増大することにより、納得できない者もいる。私はS2000規定によりFIAが長年レギュレーションの安定性を示すことができたと思う。我々とともに選手権を作ってくれている皆の努力もあり、経費を安定することができている」

「今回の規定の進化でも、コストはコントロール下に置かれる。ただ、最初はやはり経費はかかるものなんだ。そして、モータースポーツで技術的な進化がある場合、新車との間とのバランスを研究することができるんだということを私は保証したい」

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