WTCCメキシコラウンドにおけるガブリエーレ・タルクイーニへのペナルティに対し、セアトが控訴を提出、FIA控訴裁判所はペナルティの一部を取り消した。
セアトのタルクイーニは、BMWのヨルグ・ミュラーとクラッシュ、ミュラーはこのアクシデントでスピンを喫した。スチュワードはレース後にタルクイーニに30秒加算のペナルティを科し、これによって彼は表彰台を失った。さらにタルクイーニには次の3戦の執行猶予つきのドライブスルーペナルティおよび10グリッド降格のペナルティが科され、これに関して、セアト・スポーツに代わってスペインのモータースポーツ統括団体が控訴を提出していた。
アクシデントにタルクイーニの責任なしとする主張は認められなかったものの、WTCCスポーティング・レギュレーション第44条では、スチュワードは3つの罰則のうちひとつしか科すことができないと定められており、ドライブスルーペナルティとグリッド降格のペナルティを同時に科すことができないため、後者は取り消すとの裁定が下された。一方、ドライブスルーペナルティには控訴することができないため、これは取り消されなかった。