WTCC世界ツーリングカー選手権第4ラウンドはハンガロリンクで決勝レース1、レース2が行われ、レース1はアラン・メニュ(シボレー・クルーズ)が、レース2はイバン・ミューラー(シボレー・クルーズ)が優勝。シボレー勢が連勝を飾った。
大観衆が見守る中スタートが切られたレース1。ポールポジションからスタートしたメニュは、2番手のミューラーからトップを守るが、ミューラーはトム・コロネル(BMW320TC)と競り合いワイドになり、勝利に向けたチャンスを失うことになる。
多くのトップランナーたちが1コーナーでコースアウトする展開となる中、地元の大声援を受けるノルベルト・ミケリス(BMW320TC)が2番手に浮上。一方、3番手争いはガブリエル・タルキーニ(セアト・レオンTDI)とハビエル・ビラ(BMW320TC)が競り合う展開となった。
トップのメニュは、ミケリスからのプレッシャーを受けながらも、安定してリードを刻み優勝。2位はミケリス、3位争いはタルキーニを破ったビラが制し、表彰台を獲得した。
続くレース2は荒れた展開に。スタートこそドライだったものの天候が急転。激しい雨が降り出し、走行していた全車がスリックだったことから、レースディレクターはレースの中断を決断することとなった。
雨はその後止み、トラックは濡れた状態でレース再開。天候が急速に回復したことから、少しずつコンディションが回復していくレースとなった。8番グリッドからスタートしていたミューラーは、赤旗中断前に4番手へと浮上。再開後の不安定なコンディション下で、一気にトップを走っていたタルキーニを急追。トップに浮上した。
さらに、12番グリッドからスタートしたロバート・ハフ(シボレー・クルーズ)も追い上げをみせ、4周目にはタルキーニをパス。これでシボレー勢のワンツーとなり、そのままミューラー、ハフという順位でフィニッシュした。3位にはタルキーニが続いている。
レース1ウイナーのメニュは、濡れたコンディション下でクラッシュ。また、地元のミケリスは最初のスタート直後にクリスチャン・ポウルセン(BMW320TC)とクラッシュ。リペアを行い、15位でフィニッシュした。谷口行規(シボレー・クルーズ)は激しいレースの中、レース1、2とも11位でフィニッシュしている。
