WTCC世界ツーリングカー選手権の最終戦マカオは土曜の予選が行われ、ロバート・ハフ(シボレー・クルーズ)がポールポジションを獲得した。ランキング首位のガブリエル・タルキーニ(セアト・レオンTDI)、イバン・ミューラー(セアト・レオンTDI)はともにQ2でクラッシュを喫することとなった。
スリップストリームを有効に使うべく、各陣営が一団となってコースインした予選Q1。午前のプラクティスでクラッシュしたタルキーニもコースインしている。そんなセッションで、まず発生したのはインディペンデントクラスのステファノ・ダスティ(BMW 320si)。ウォールにクラッシュしたダスティのマシンはそのままコース脇に置かれていたが、Q1終盤にそのダスティのマシンにジェームス・トンプソン(ラーダ・プリオラ)が突っ込むアクシデントが発生。トンプソンは検査のため病院に運ばれた。
続くQ2では、今度はタイトルコンテンダーのふたり、タルキーニとイバン・ミューラーが相次いでクラッシュする波乱が起きる。ふたりはトンプソン車から出ていたオイルに乗りクラッシュ、タルキーニ、イバン・ミューラーも検査のため病院に向かうこととなった。また、アラン・メニュ(シボレー・クルーズ)もQ2でクラッシュを喫している。
相次ぐクラッシュもありすっかり周囲が闇となった頃予選チェッカーが出され、ハフが2分32秒141というタイムでポールポジションを獲得。2番手にはアンディ・プリオール(BMW320si)がつけ、逆転タイトルを狙うアウグスト・ファルファス(BMW320si)が3番手となった。
日本勢は谷口信輝(BMW320si)が21番手、青木孝行(BMW320si)は23番手だった。なお、その後トンプソン、イバン・ミューラー、タルキーニは検査の結果ケガはないということだった。