WTCC世界ツーリングカー選手権の今季最終ラウンドとなるマカオGPギアレースは20日、レース1/2の決勝が行われ、ロバート・ハフ(シボレー・クルーズ)が連勝を飾るも、イバン・ミューラー(シボレー・クルーズ)がタイトルを獲得した。

 迎えたレース1では、ハフがポールポジションからリードを広げようと試みるも、スタート時の隊列が整っていなかったとしてスタートは仕切り直しに。1周の間をおいてスタートするも、アンドレ・クート(サンレッドSRレオン)とアラン・メニュ(シボレー・クルーズ)がマンダリン・ベンドでクラッシュ。セーフティカーが導入される。

 リスタートは5周目に切られるも、すぐ直後にダリル・オーヤン(シボレー・クルーズ)とメヘディ・ベナーニ(BMW320TC)がクラッシュ。またもセーフティカー導入となった。

 レースは8周目に再開されることになり、実質的に4周のみのレースとなったレース1だが、2番手につけたミューラーがトップのハフを終始狙うことに。ハフはリスボアでのミューラーのアタックをなんとかしのぎ優勝。しかしミューラーが2位となり、ミューラーの13点差のリードで最終のレース2を迎えた。

 レース2では、ハフはタイトルのためには優勝が必須。その上でミューラーは5位以下になることが条件となる。そんな中、3番手からスタートしたハフは、リスボアでトップを奪ったトム・コロネル(BMW320TC)、ミカエル・ニキェール(サンレッドSRレオン)に続く。

 1周目からニキェールを攻略し2番手に浮上したハフは、3周目のリスボアでコロネルを抜きトップに浮上。その直後、ゲイリー・クォーク(BMW320TC)がクラッシュし、セーフティカーが導入される。

 レースは7周目にリスタートとなり、ハフはリードを広げていくが、その後方でミューラーがハフのタイトルへの希望を断ち切るべく4番手に浮上。さらにミューラーは9周目に3番手ニキェールを抜き去り表彰台圏内に浮上してみせた。

 結局ハフがマカオで連勝を飾るも、ミューラーがしっかりと2位〜3位に入り2年連続チャンピオンを獲得。08年のセアト時代とあわせ3度目の王座を獲得した。2位はコロネルが入っている。

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