WTCC世界ツーリングカー選手権は17日、マカオでレース1/レース2が行われ、レース1はイバン・ミューラー(シボレー・クルーズ)が優勝。二度の赤旗となったレース2はロバート・ハフ(セアト・レオン)が優勝を飾った。

 マカオ・ギアサーキットで行われるWTCCの最終戦。迎えたレース1では、3番手スタートのガブリエル・タルキーニ(ホンダ・シビック)がエンジン交換を強いられ出走できず。選手権2位を争うタルキーニにとっては痛恨のダメージとなってしまう。

 迎えた9周のレース1のスタートからポールスタートのミューラーがダッシュ。例年発生しているリスボアでの多重クラッシュもなく、クリーンな形でレースが始まった。

 首位のミューラーは2番手のティアゴ・モンテイロ(ホンダ・シビック)を突き放すが、モンテイロはハフのプレッシャーにさらされる。そんな中、序盤タルキーニとランキング2位を競り合うトム・チルトン(シボレー・クルーズ)が競り合いの中でクラッシュ。レース1はリタイアとなった。

 途中、クラッシュ車両が落としたパーツがコース上に点在する中、ミューラーは盤石の走りで完璧なポール・トゥ・ウイン。2位争いは最後までモンテイロが凌ぎきり、ハフが3位に。4位はノルベルト・ミケリス(ホンダ・シビック)となった。このレースで6位に入ったジェームス・ナッシュ(シボレー・クルーズ)がプライベーター向けのヨコハマ・トロフィーを決めている。

 続いてスタートしたレース2。リバースグリッドのポールポジションを得たトム・コロネルを先頭に、最前列2番手にはジェームス・トンプソン(ラーダ・グランタ)が並ぶ。タルキーニはなんとかスタート目前にエンジンがかかり、ピットスタートに向かった。

 迎えたスタートではコロネルが先頭に立つも、後方では直後にミケリスがアウト側のガードレールにクラッシュしたのを引き金に、7〜8台が巻き込まれる多重クラッシュが発生。レースは赤旗中断となったが、幸い大きな負傷者はなかった。

 レースはオリジナルグリッドから、セーフティカースタートという形で再開。3周目から4周目にかけて、先頭のコロネルからトンプソン、チルトン、ナッシュらを中心に熾烈なバトルが展開されたが、チルトンはトラブルにより5周目にスローダウンを喫してしまう。

 そのためゆっくりと山側を走行していたチルトンだが、地元マカオのドライバー、ユーリコ・デ・ジーザス(ホンダ・アコード)がチルトンのシボレーにクラッシュ。コースを塞ぐ形となってしまい、再びSCランとなる。

 しかし、クラッシュ地点でSCラン中の隊列が渋滞。そこに後続から接近した地元のフィリペ・ド・ソーザ(シボレー・クルーズ)らのマシンが追突してしまい、再び多重クラッシュに。ミューラーや谷口行規をはじめ数台が巻き込まれてしまい、再び赤旗中断となってしまった。

 レースは残り3周でSC先導の下リスタート。2番手につけていたトンプソンのラーダだったが、リスタート直後にハフにかわされ、リスボアでナッシュにもかわされてしまう。さらに、山側でペペ・オリオラ(シボレー・クルーズ)にプッシュされたトンプソンはクラッシュ。レースを終えた。

 一方、トンプソンをかわしたハフは、翌周にコロネルに一気に接近。これをかわしトップに浮上するが、ファイナルラップのハフの背後には勢いに乗るオリオラが。しかし、ハフはこれを退け、前年王者が今季2勝目を飾りシーズンを締めくくった。2位はオリオラ、3位はコロネルという結果となった。レース2は完走15台という荒れたレースとなっている。

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