WTCC世界ツーリングカー選手権岡山ラウンドで、シボレー・クルーズの3台は前日の予選からポジションを上げ、大量ポイント獲得に成功。レース1で表彰台を獲得したロバート・ハフは、「今日はチームのためにリザルトを残すことができてすごくハッピーだね」と結果に満足している。

 事前にテストをこなし岡山へ乗り込んだシボレーWTCCチームだが、予選ではBMW勢、セアト勢に後塵を拝する形となった。

 チーフエンジニアのマーク・バスフィールドは「我々はセッションの間マシンを進化させ、Q1では良い走りをみせられていたと思った。しかし、後輪駆動のBMWとディーゼルターボのセアトの方が我々よりも良いパフォーマンスをみせていたようだ」と予選を分析、「レース1ではある程度ポイントを獲得しつつ良いグリッドを確保するつもりだ」と決勝へ向け戦略を立てていた。

 そして迎えた決勝では、WTCCでも珍しいほどの雨量の中レース1、レース2が行われたが、その状況でシボレー勢は他ワークスと伍する戦いをみせ、ロバート・ハフがレース1で3位フィニッシュ。レース2ではアラン・メニュが4位、ニコラ・ラリーニが4位、ハフが6位といずれもポイントを獲得した。

「今日はチームのためにリザルトを残すことができてすごくハッピーだね」とハフ。「ウエットコンディションはすごく合っていたし、セットアップのバランスもすごく良かった。でも、今日は本当にドライブが大変だった」

 この雨のコンディションは、他のシボレードライバーたちも困難を極めた様子。ラリーニは「ご覧の通り、今日のアクアプレーニングは本当に凄かった! レース1では(ジェームス)トンプソンの後ろに引っかかってしまって、そのうちエンジンの警告灯が点灯してしまったんだ。僕たちはマカオでのリスクを避けるために、レース2までの間にエンジンを交換することにした。そのおかげでグリッドは後方になってしまったけど、レース2ではポイントを獲れたからね。チームのみんなに感謝したいよ」と決勝日を振り返った。

 レース1を9位、レース2を4位でフィニッシュしたメニュは「スタートではふたつポジションを落としてしまい、ずっと(アウグスト)ファルファスとバトルになった。でも接触してしまい、レース2のポールを逃してしまったんだ。レース2ではマシンのバランスも良くて4位でチェッカーを受けられた。でも、今日のコンディションは本当に危なかったね。コースのどこでもアクアプレーニングになってしまいそうだった」と岡山での決勝日を振り返っている。

 バスフィールドは、岡山での成績を「天候のおかげで我々は他のライバルたちと同じレベルで戦うことができた」と認めている。「岡山で好成績を残すことができて良かった。我々はマカオに向けてマシンをコンテナに積み込む前にリビルトし、マカオでも好成績を残すようしっかり調整していく」と次戦マカオに向けて意気込みを語った。

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