FIA世界ツーリングカー選手権第5戦オーストリアの予選が24日、ザルツブルクリンクで行われ、ミュニッヒ・モータースポーツのジャンニ・モルビデッリがポールポジションを獲得した。

 前戦スロバキアに続く今シーズンの第5戦は、オーストリアのザルツブルク郊外にある1周4.241kmのザルツブルクリンクが舞台。2本の長いストレートを特徴とする高速タイプのサーキットが戦いの舞台となる。今ラウンドでもウエイト調整に変更はなく、これまで同様、シトロエンCエリーゼWTCCに60キロのウエイトが課されている。

 まず、ファーストラウンドのQ1では、シトロエンのイバン・ミューラーがトップ通過を果たすも、チームメイトのホセ-マリア・ロペスはターン9でスピンを喫し、一度イレギュラーのピットインを余儀なくされる。それでもロペスは最終的に2番手タイムをマーク。3番手にセバスチャン・ローブも続き、シトロエン勢がトップ3を独占した。

 ホンダ勢は、メディ・ベナーニが7番手、ティアゴ・モンテイロが8番手につけ、1回アタックのノルベルト・ミケリスとガブリエル・タルキーニがそれぞれ9番手と12番手となり、シビックWTCCの4台も揃ってQ2へ進んだ。

 続く10分のQ2では、シボレーRMLクルーズをドライブするドゥサン・ボルコビッチがターン9でスピンを喫しウォールにヒット。赤旗が出されセッションは10分近く中断する。
 コースが再びオープンになると、2番手につけていたミューラーとシボレーを駆るトム・コロネルがトップ2に浮上。暫定首位だったモルビデッリが3番手、ローブ4番手、ロペス5番手というオーダーに変わり、トム・チルトン(シボレーRMLクルーズ)がノックアウトされる。ホンダ勢もモンテイロ7番手、ベナーニ8番手、ミケリス9番手、タルキーニも10番手に終わり、Q3進出はできなかった。

 上位5台によるシングルラップバトルのQ3では、3番走者のモルビデッリが1分22秒137をマーク、先に走ったローブとロペスを上回ると、最終走者のミューラーもシボレーには100分の5秒届かず、モルビデッリがシトロエンの連続ポールをストップ。コロネルもシトロエンの一角を崩し今季ベストの4番手につけた。

 しかし、予選の後でPPのモルビデッリがQ1のベストタイムをイエロー区間で記録していたことが発覚。その結果、彼のQ1ベストタイムが取り消され、レース1での5グリッド降格による6番手スタートが決定。代わってポールポジションにはミューラーがつくこととなった。

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