今週末の9月21日〜22日に鈴鹿サーキットで開催されるWTCC世界ツーリングカー選手権日本ラウンドに、4人目の日本人ドライバーとしてリキモリ・チーム・エングストラーから、加納政樹が出場することが急遽決定。19日にWTCCの公式サイトで発表された。

 加納はネッツカップ・アルテッツァシリーズやアジアでのレース参戦を経て、2008年に初めて日本で開催されたWTCCの岡山ラウンドに出場。その時以来、チーム・エンスグストラーとは深いコネクションがあり、5年連続でWTCCに出場。また、12年からはスーパーGT300クラスにも参戦している。

 そんな加納は、今季もWTCC参戦を目指し2ヶ月ほど前から交渉してきたというが、なかなかシート獲得は実現しなかった。しかし、金曜テスト走行を前日に控えた19日の朝9時(!)に、チームから加納に「今週末出場できないか」と打診があったという。

 これはチームのファーストドライバーであり、チームオーナーであるフランツ・エンスグストラーが体調不良により日本ラウンドに出場できなくなってしまったため。

「朝に連絡をもらって、急いで調整して返事をしました」と加納は驚きを示しながらも、急遽参戦を決断。ただ、金曜テスト走行は事前に入れていた自分の都合により乗ることができないという。それほどの急転直下の参戦決定と言えるだろう。

 ただ、長年の参戦によりリキモリ・チーム・エングストラーと深い関係もできており、昨年は旧型のBMW320siでの参戦だったものの、今年は現行モデルの320TCでの参戦ということもあり、加納も意気込みは高い様子。

「本当に急な話ですが、逆にチャンスと思って頑張りたいです」と加納。これで伊沢拓也(ホンダ・シビック)、谷口行規(BMW320TC)、吉本大樹(シボレー・クルーズ)とともに4人の日本人ドライバーがWTCCに参戦することになった。いずれもマシンのポテンシャルは高く、今週末の鈴鹿戦は楽しみな内容になりそうだ。

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