WTCC世界ツーリングカー選手権の2013年開幕戦となる第1戦モンツァは23日予選が行われ、イバン・ミューラー(シボレー・クルーズ)がポールポジションを獲得。トム・チルトンが続き、RMLのクルーズがフロントロウを占めた。
2012年限りでシボレーワークスが撤退、一方でホンダがシビックで、ラーダがグランタスポーツでワークス参戦を開始し、新しい時代を迎えたWTCC。その開幕戦の舞台となるモンツァの予選セッションは、混戦の中で行われることとなった。
迎えた予選Q1では、シボレーワークス撤退後、オールインクルーシブ・ミュニッヒに移籍しセアト・レオンWTCCを駆ることになったチャンピオンのロバート・ハフがまず混乱に巻き込まれる。ハフはフレディ・バース駆るBMW320TCと接触し、フロントを壊しストップ。赤旗のきっかけとなる。
セッション再開後、昨年までシボレーワークスの活動を担っていたRMLに残留したミューラーが素早くタイムを出すが、その直後、今度は第1コーナーでアクシデントが。高速コースのモンツァはスリップストリームの使い合いとなるが、1コーナーに向けてスリップから抜けだしたアレクセイ・デュデュカロ(ラーダ・グランタスポーツ)が止まりきれず、チームメイトであるジェームス・トンプソンに激突。2台ともにダメージを負ってしまった。
混乱はさらに、フルワークス参戦の初戦でもあるホンダ勢にも襲いかかる。ガブリエル・タルキーニの駆るシビックはQ1通過を果たし、Q2で5番手につけたものの、セッション中にレネ・ミュニッヒ(セアト・レオンWTCC)にヒットしてしまい、グリッド降格のペナルティが課されてしまう。
ホンダ勢はワークスのもう1台、ティアゴ・モンテイロも苦戦し15番手とQ1突破ならず。ゼンゴ・モータースポーツから参戦するノルベルト・ミケリスもブレーキトラブルにより21番手に留まった。
Q2では、好調のミューラーが1分56秒486とただひとり56秒台に入れ、貫禄のポール獲得。今季RMLに移籍したF1マルシャのマックス・チルトンの兄、トム・チルトンが2番手に入り、RMLが最前列を独占。バンブー・エンジニアリングのシボレーを駆るアレックス・マクドゥエルが3番手につけた。シボレー勢は全車がQ2進出を果たし、速さ健在を印象づけている。
4番手にはセアト勢最上位のペペ・オリオラが入った。Q1でクラッシュに見舞われたトンプソンは車両修復を果たし、Q2を走り9番手に。BMW勢の最上位はダリル・オーヤンの10番手となった。