WTCC世界ツーリングカー選手権バレンシアは4日、レース1、レース2が行われ、両レースともイバン・ミューラー(シボレー・クルーズ)が優勝を飾った。
レース1のスタートでは、ポールポジションからスタートしたミューラーにロバート・ハフ(シボレー・クルーズ)、さらにガブリエル・タルキーニ(サンレッドSRレオン)が並びかけスリーワイド状態に。これを制したタルキーニが先頭でレースをリードする。
ミューラーはハフを従える形になるが、ハフはその後方から迫ったティアゴ・モンテイロ(サンレッドSRレオン)と接触しポジションを落としてしまう。一方、トップのタルキーニにはミューラーが襲いかかり、7周目にミューラーが先頭に浮上。タルキーニはその後トラブルが発生し、ピットに戻ってしまった。
これで2番手には、11番手スタートのアラン・メニュ(シボレー・クルーズ)が浮上。ミューラー、メニュ、そしてトム・コロネル(BMW320TC)の順でレース1はチェッカーを受けた。
続くレース2は、ポールポジションのフランツ・エングストラー(BMW320TC)がストールする波乱のスタートに。これで2番手スタートのコロネルがトップに立ち、ハビエル・ビリャ、ノルベルト・ミケリスとBMW320TC勢がトップ3を占める。
しかし、9周目のターン2でトップを狙ったビリャとコロネルがクラッシュ。いったんトップに立ったビリャに対してコロネルが接触したとして、レース後10秒のペナルティと、次戦鈴鹿での10グリッドダウンのペナルティが執行猶予つきで課された。
一方、トップに立ったミケリスにはミューラーが襲いかかり、ミューラーがトップを奪うことに。さらにハフ、メニュが続き、レース序盤のBMWトップ3独占から、一転してシボレーのトップ3独占に変わってしまう。ミケリスはスピンを喫し、6番手に落ちてしまった。
結局、バレンシアラウンドはミューラー連勝、レース2ではシボレーの表彰台独占という結果に。いよいよWTCCは次戦、鈴鹿サーキットで初開催となるWTCC日本ラウンドを迎えることになる。
なお、このバレンシアの結果により、シボレーがマニュファクチャラータイトルを決定した。
トム・コロネルのWTCCバレンシア戦レビュー
