FIA世界ツーリングカー選手権は12日、モロッコのマラケシュにあるムーレイ・エル・ハッサン・サーキットで公式予選が行われ、シトロエンCエリーゼWTCCのホセ-マリア・ロペスが今季初のポールシッターに輝いた。

 大幅なレギュレーション変更により、新世代のマシンへと変貌を遂げた2014年のWTCC。予選は昨年に続きノックアウト方式で争われるが、今シーズンは新たにQ3が追加され、最終セッションは上位5台によるシングルラップでポールポジションを争うことになった。

 ホンダワークスの一台、ガブリエル・タルキーニは朝のフリー走行2回目でマシンに大きなダメージを負ってしまう。コースオフから復帰しようとしたタルキーニのシビックWTCCにジャンニ・モルビデッリのRMLシボレー・クルーズがオーバースピードで突っ込み、シビックのサイドに激しく接触。およそ2時間のインターバルで完全な修復は間に合わず、タルキーニは予選の出走を断念せざるをえなくなった。

 20分で争われたQ1は、先陣を切ったシトロエンのイバン・ミューラーが早々と首位に立ち、2、3番手にセバスチャン・ローブとロペスのCエリーゼがトップ3を固める。4番手以下にトム・チルトン、ヒューゴ・バレンテ、トム・コロネル、ドゥサン・ボルコビッチのRMLシボレー・クルーズ勢が続き、ホンダは8番手にメディ・ベナーニ、9番手ノルベルト・ミケリス、10番手ティアゴ・モンテイロとなった。

 セッションが残り3分を切ると、ホンダ勢以下のドライバーがタイムアップを狙って再びコースインする。しかし直後にセアト・レオンを駆るペトル・フリンが単独クラッシュを喫してコースは赤旗に。この結果、終盤のポジション変動はなく、11番手ジェームス・トンプソン、12番手レネ・ミュニッヒまでがQ2に進出。ラーダ・グランタを駆る2012年のチャンピオン、ロバート・ハフはQ1敗退を喫した。

 フリンのマシンを回収するため、スタート時間が延期されたQ2は10分のセッション。ここでも12台の先陣を切ったミューラーがいち早くトップタイムを記録する。だが、チームメイト2台の後方でアタックをかけたシトロエンのもう一台、ローブが1分43秒706をマークし、トップに浮上。するとロペスもミューラーを1000分の1秒上回り2番手でQ3進出を決めた。

 4番手はボルコビッチ、そして5番手につけたチルトンまでがQ3へ進出。一方、期待のホンダ勢はワークスのモンテイロが7番手、ミケリスが8番手、シビックでの初レースとなる地元の英雄、ベナーニが9番手となった。

 上位5台によるシングルラップのQ3は、Q2で5番手につけたチルトンから順にアタック。そのなか、ポール争いはトップ3のシトロエンが僅差のバトルを繰り広げた。まずは、シトロエン勢で最初にアタックを行ったミューラーが1分43秒748で暫定首位に立ったが、続くロペスが最終セクターでミューラーを逆転、トップの座を奪った。

 残る最終走者のローブは、セクター2までロペスを上回る走りみせる。しかし、最終セクターで大きく遅れたローブはミューラーも上回ることができず3番手。この結果、ロペスが開幕戦のポールシッターに輝き、0018秒差の2番手にミューラー、0.115秒差で敗れたローブは、明日の決勝レースを3番グリッドからスタートすることになった。

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