元F1ドライバー、ファン・パブロ・モントーヤが、F1でオーバーテイクが頻繁に見られることは重要だが、DRS(ドラッグ・リダクション・システム)の導入は、オーバーテイクという芸術を損なっているとの考えを示した。

 DRSはドラッグを減らしトップスピードを向上させてオーバーテイクを促進するためのデバイスで、2011年にF1に導入された。これが奏功し、それ以前より多くのオーバーテイクが見られるようになった。

 2001年から2006年までF1に参戦、現在インディカーで走るモントーヤは、DRSの影響で自分がF1にいた時代よりオーバーテイクが楽になりすぎていると語った。

「ショーの面ではいいことだ。オーバーテイクが見られる方が優れたショーになるからだ」とモントーヤはThe Racer's Edgeのインタビューにおいて語った。

「でも僕はオーバーテイクは芸術だと思っている。(DRSの導入は)ピカソにPhotoshop(画像編集ソフト)を使わせるようなものだ」

「以前は(オーバーテイクをするには)よく考えた上で大きなリスクを冒さなければならなかった。だが今は、ポジションを上げるために戦う必要がない」

「ストレートに差し掛かった時に前のマシンに十分近づいていれば、次のコーナーでDRSを使って前に出ることができるんだ」

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