バーレーンGPで今シーズン初のポールポジションを獲得したニコ・ロズベルグ(メルセデスAMG)。しかし、「彼は左足の親指をケガしているのよね」と語るのは、同じテーブルに座っているドイツ人ジャーナリストのビアンカ・ガーロフ。彼女によれば、「マレーシアGPの後、ドバイのビーチでトレーニング中に割れたビンを踏んだ」という。縫うほどのケガではないが、「ここは19戦中、もっともブレーキングが厳しいサーキット。ブレーキングする左足のケガはレースで悪い影響が出なければいいけど」と同じドイツ人を気遣っていた。
予選で6位を獲得したキミ・ライコネン(フェラーリ)。予選後は順位以上にマシンのフィーリングに満足していた。フェラーリの浜島裕英(ビークル&タイヤインタラクション・デベロップメント)によれば、「オーストラリアよりも路面温度が低くなかったのでフロントタイヤのグレイニング(ささくれ摩耗)に悩まされることなく、暑くてオーバーヒート気味だったマレーシアGPよりもタイヤの管理がうまくいったからではないか」というのが、理由のようだ。「いま(午後3時すぎ)は40℃以上ありますが、レース開始時(18時)には30℃以下に落ちると思うので、例年のバーレーンGPよりはリアタイヤには厳しくないでしょう」(浜島)
スタート直前のバーレーンのパドックで、不気味な雰囲気を漂わせていたのが、昨年のバーレーンGPでは2ストップ戦略で表彰台争いをしたフォース・インディア。4番手からスタートするセルジオ・ペレスに「十分、表彰台を狙える」とオットマー・サフナウワーが語れば、「チームメートのニコ(・ヒュルケンベルグ)も予選アタックでミス(ターン11)しなければ、十分同じポジションからスタートできていたと思うので、レースが楽しみ」と上位進出に自信を覗かせていた。
マレーシアGPではチームオーダーに揺れたウイリアムズ。バーレーンGPにはチーム代表のフランク・ウイリアムズほか、チーム首脳のパット・シモンズも合流。さらにフェラーリから移籍してきた元フェリペ・マッサのレースエンジニアだったロブ・スメドレーも駆けつけ、チームの団結力を強化していた。
「チームからは正式に謝罪を受け、フェリペの心はすっきりしているよ」と語るのはマッサのフィジオ。事実、ドライバーズパレードに行く直前にマッサを直撃すると「ロブが来てくれたことは心強い」と笑顔だった。
最後に1-2フィニッシュを飾ったマレーシアGPでドライバーとともに表彰台に上がったメルセデスのアンドリュー・ショブリン。「マレーシアでの登壇は09年のマレーシアGP以来、5年ぶりだったから、とてもうれしかった。チェッカーフラッグ後にパティ(・ロウ)から『行け』と言われたんだ。今回ももちろん1-2フィニッシュを狙いたいが、ここはマレーシアとは違い、ブレーキと燃費、リヤタイヤのデグラデーション(劣化)が厳しいから、気が抜けない」と、コーヒーカップを片手にガレージの中へ。
バーレーン・インターナショナル・サーキットはただいま快晴。降水確率も0%である。
