フェルナンド・アロンソは、ルノーでの最後のレースとなる今週末のF1最終戦アブダビGPでは感傷的になるだろうと述べ、このレースを最高の結果で締めくくりたいとの決意を表した。

 2001年にミナルディでデビューして以来、F1で138回の出走を果たしてきたアロンソは、その大部分をルノーと共に走った。21勝のうちの17勝、53回の表彰台のうちの41回、18回のポールポジションのうちの16回、そして2度のドライバーズタイトルを、彼はルノーと共に獲得している。しかしアロンソは来季フェラーリへ移籍することが決定し、慣れ親しんだルノーを今週末で離れることになる。

「今シーズン、そしてルノーでのキャリアを、最高の結果で締めくくりたいと心から思っている」とアロンソ。
「このレースでは感傷的になると思う。このチームとは特別な思い出をたくさん作ってきたのに、多くの友人を残してチームを去ることになるからね。ルノーはF1でも最高のチームのひとつだ。来年からはコース上で彼らと戦うことができるのを楽しみにしている」

 ヤス・マリーナ・サーキットについては、新しいサーキットであるため、セッションを無駄なく利用してできるだけ早くコースを理解し、有利な立場に立ちたいと、アロンソは述べている。
「僕は新しいサーキットを走るのが好きなんだ。アブダビのコースはすごく印象的に見える。誰もが初めて走るので、すべてのセッションを最大限に利用し、できるだけ多くのことを学び、いち早くアドバンテージを見出すことが重要だ。施設はとても素晴らしいみたいだね。僕らは何年か前にストリートデモで行ったことがあって、ファンたちがF1に対してどれだけ情熱を持っているかが分かった」

「ドライバーにとってはかなり要求の高いサーキットだと思う。1周の中に20以上のコーナーがあり、いくつかものすごくチャレンジングなコーナーもあるんだ。たくさんのシミュレーションデータを見て、チームと一緒にこのコースに求められるものが何なのかを理解するために、すでに知っているサーキットの場合よりもずっと多くの作業を行うよ。新サーキットへの準備には、通常の5倍の時間を費やすんだ」
「でも、コースレイアウトを見ただけでは、サーキットを本当に理解するのは難しい。実際に走り出して初めて、コースの感触をつかめるんだ。だから、コース下見は僕とエンジニアたちにとってとても重要になるよ」

「ターン11、12、13は面白そうだね。コースレイアウトを初めて見た時、シンガポールのターン10のシケインを思い出したっけ。あそこも難しいコーナーなんだ。ターン8と11では急激にブレーキングしなければならないから、あそこはオーバーテイクのチャンスがあるはずだ」
「マップで勉強したから、コースを完全に覚えた状態でマシンに乗り込むことになるよ。3、4周走ればラインもブレーキングポイントも分かるから、5周あればコースのことは十分理解できる。それでも1周ごとに自信は増していくし、コースへの理解度がより深まっていき、どうすればうまく走れるのかが分かってくるのは確かだ。レース終盤にはコースのことがよく分かっているはずだから、通常はそのあたりでベストタイムが出ると思う」

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