シルバーストンで行われたイギリスF3第8戦で、ライコネン・ロバートソンの中嶋大祐が同シリーズでの自身初のポールポジションを獲得、惜しくも初優勝は逃したものの、決勝2位の好結果を挙げた。

 第8戦の第2レース予選で、中嶋はカーリンのマックス・チルトンをわずか千分の1秒差で破り、ポールポジションを獲得した。
「信じられないよ」と中嶋。
「第1レースの予選は9位で、第2レースまでの間にほとんど何も変えていないのに、マシンはすごく好調で、かなりプッシュできた。そしてポールを獲れたんだ」

 第1レースは予選9位・決勝9位だった中嶋は、第2レース決勝では、スタート後もトップのポジションをキープするが、10周目、レンゲル・バン・デル・ザンデに抜かれて2位に。中嶋はチルトンと2位争いを展開し、接触するがポジションを守り、その後はリヤのボディワークに問題を抱えながらもダニエル・リチャルドからのプレッシャーをしのぎきって2位でフィニッシュした。

「表彰台を獲得できてすごく嬉しい」と中嶋は語る。
「もちろん初優勝を挙げたかったけれど、ひとつもミスをしなかったし、状況を考えるとこれが僕らが期待できる最高の結果だったと思う。レース終盤、リチャルドはかなり接近してきたが、本当に抜かれる危険がありそうな動きはしなかった。マシンのリヤ部に問題があるのは分かっていた。そのせいでストレートではかなりタイムをロスしていたと思う。その状況の中で2位を獲得できて満足だよ」

 チームプリンシパルのアンソニー・ハイアットは中嶋のパフォーマンスを褒め称えた。
「ダイスケは今日素晴らしい仕事をした。もしリヤのボディワークにトラブルがなければ、優勝していたはずだ。(トラブルの影響で)ストレートでのスピードが落ちたにもかかわらず、リチャルドを押さえ切ったのは素晴らしい。プレッシャーの中で見事なレースをし、2位にふさわしい走りを見せた」

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