1911年の初開催以来、今年で100周年を迎えるインディアナポリス500マイルレース。3日ぶりに天候は回復し、プラクティス6日目が行われた。トップタイムは、ウィル・パワー(ベライゾン・ペンスキー)。3日目にトップタイムだったアレックス・タグリアーニ(サム・シュミット)は、この日も好調で2番手。3番手にはライアン・ブリスコ、4番手にエリオ・カストロネベスとチーム・ペンスキーが1-2-4で6日目を終えた。

 これまで走行できなかったジェイ・ハワード(サム・シュミット-RLL)も走行し、40人のドライバーすべてが参加したプラクティス6日目。6時間あるプラクティスの残り12分で、タグリアーニを逆転しパワーが227.788mphを記録しトップを奪った。

 ここまで開幕から4戦連続でポールポジションを奪っているパワーは、「チームは、今日の大部分をレースセットアップに従事したが、マシンの感触はとてもいいよ。去年から我々はよい車を持っているので、あまり変化を加えてはいないんだ。レースに焦点をあわせることが重要だと思っている。土曜日にはトップにいたいね」とコメント。

 この日も好調のタグリアーニは、「今日は順調だったね。我々は多くを学んだんだよ。トラフィックにつかまることなくトラックでも良いポジションを得たね。我々はまだできることが残っているよ」と語る。

 3番手にはライアン・ブリスコ。4番手には3度インディ500ウイナーに輝いているカストロネベスが入りペンスキーがチーム力を見せている。5番手にはタグリアーニのチームメイト、タウンゼント・ベルが入った。

 佐藤琢磨は、66周を走行し225.308マイルで19番手だった。

 プラクティス走行中にクラッシュしたシモーナ・デ・シルベストロ(HVMレーシング)は、手に火傷を負い病院へ。すでに退院したシルベストロは、彼女のツイッターで「すべての心遣いに感謝しています。早くミッキーマウスグローブを取れるようにしたい」とつぶやいている。

 20日には、1週間に及ぶプラクティスの最終日である“ファスト・フライデイ”が行われ、21日ポールデイを迎える予定だ。

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