IZODインディカー・シリーズ第14戦はボルチモア・ストリートコースで予選が行われ、ウィル・パワー(ペンスキー)がポールポジションを獲得。悲願のタイトルに向けてひとつ近づくことになった。

 ミドオハイオ、ソノマと、このところ2戦続けて不運な形で勝利を失っているパワーだが、持ち前のスピードでタイトル獲得へと着々と歩を進めている。朝のプラクティスでは15番手止まりだったパワーだが、予選でのマシン、そしてパワーのドライビングはパーフェクトだった。2番手につけたマイク・コンウェイ(AJフォイト)に0.1638秒差をつけ、3レース連続/今季5回目/キャリア29回目のポール獲得を達成した。ポール数はこれでダリオ・フランキッティ(チップ・ガナッシ)に並び、インディカーの歴代8位タイとなっている。

「スタート直後1周目でのアクシデント発生の可能性を考えると、ポールスタートは有利だし、シリーズポイント1点の加算も嬉しい。朝のプラクティス終了後は少々心配にもなったけど、予選で力を発揮できて良かった」とパワー。チームメイトふたりはトラブルやエラー、不運も無かったのに揃って予選第1セグメントで敗退。パワーの強さが際立った。

 パワーがポールを手に入れたのに対して、ポイントランキング2位のライアン・ハンター-レイ(アンドレッティ・オートスポート)は予選の第1セグメントでまさかの敗退。アタックを始めたところでグラハム・レイホール(チップ・ガナッシ)がシケイン出口で激しくクラッシュ。赤旗が出され、そのままセッション終了となってしまったからだった。

 このアクシデントの影響は非常に大きかった。朝のプラクティスで良い走りを見せていた佐藤琢磨(レイホール・レターマン・ラニガン)、ルーベンス・バリチェロ(KVレーシング)、アレックス・タグリアーニ(ブライアン・ハータ・オートスポート)がアタックのチャンスを与えられずに、第2セグメント進出を阻まれてしまった。レイホールは「思い切りプッシュしていてミスを冒した。縁石にヒットしてマシンは宙に浮いて、次の縁石に着地した。もう成すすべはなかったよ」と語っていた。琢磨は19番手で予選を終えている。

 不運に見舞われたハンター-レイだが、怒りを抑えたコメントを発することに。ソノマでのレース後は少々口を滑らせ過ぎた……という反省があるのだろう。「エンジン交換のペナルティを受けるドライバーが僕らより前に何人かいるし、レッドタイヤの新品が2セット残っている。今日はコースインを遅らせた。第1グループで最後のコースインとなり、自分たちに赤旗に対する余裕は一切なかった。ストリートコースの予選ではそうしたリスクも取らねばならない」と語ったハンター-レイ。明日は10番グリッドからのスタートとなるはずだ。

 ランキング3位のカストロネベスは予選16番手。明日は13番手スタートとなるだろう。ポイント4位のディクソンは予選3番手で、コンウェイがエンジン交換のペナルティとなるので、彼はパワーと並びフロントロウスタートを切ることとなる。チャンピオンの座を争う者同志が最前列に並ぶことになった。残るは今回を入れて2レース。パワーが差を広げるのか、ディクソンが差を縮めるのか? ハンター-レイがさらに粘りを見せるのか!?

「シケインでのタイムロスが少し大きかった気がする。でも、明日またシケインの形状は変更になるんじゃないかな? 今のままじゃ速過ぎる。決勝に向けたマシンの仕上がりはかなり良いと感じているので、明日が楽しみだ」とディクソンは自信あり気に語った。

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