カナダ・トロント市街地を舞台にダブルヘッダー開催されているベライゾン・インディカー・シリーズ。第13戦の予選が19日の午前中に行われ、セバスチャン・ブルデー(KVSH)が2007年チャンプカー以来となるポールポジションを獲得した。佐藤琢磨(AJフォイト)は、第1ラウンドを通過できず予選15位となった。
トロントでのレース1に向けた予選が3セグメント制で行なわれた。今日の天気は曇りで、気温は摂氏18度と涼し目のコンディションとなっていた。
2グループに分かれてのQ1、昨日スピードを見せていたジョセフ・ニューガーデン(サラ・フィッシャー・ハートマン)がグループ1の7番手で惜しくもQ2進出を逃した。佐藤琢磨もニューガーデンの後ろ、8番手でQ1での敗退を喫した。
グループ2は順当だった。ただ、今回は明らかにグループ2の方がイージーだった。トップ3は十分に速かったが、4番手だったファン・パブロ・モントーヤ(チーム・ペンスキー)、5番手だったブルデー、6番手だったライアン・ブリスコ(チップ・ガナッシ)はグループ1ならQ2に進めていなかった。グループ1は9番手のカルロス・ムニョス(アンドレッティ・オートスポート)までが59秒5台に入っていたのだ。しかし、路面が良くなっているはずのグループ2で6番手だったブリスコは59秒8699しか出せていなかった。
Q2ではエリオ・カストロネベス(チーム・ペンスキー)が58秒9418を出し、トップでQ3へと駒を進めた。2番手にはブルデー、3番手にはウィル・パワー(チーム・ペンスキー)がつけ、4、5、6番手はトニー・カナーン(チップ・ガナッシ)、ライアン・ハンター-レイ(アンドレッティ・オートスポート)、そして昨日のプラクティスで最速だったサイモン・ペジナウ(シュミット・ピーターソン)だった。
ここで敗退はしたが、ルーキーのルカ・フィリッピ(RLLR)はヒューストンに続いて素晴らしい活躍ぶりの予選7位。ジャスティン・ウィルソン(デイル・コイン)が8位で、地元トロントのジェイムズ・ヒンチクリフ(アンドレッティ・オートスポート)は9位となった。ブリスコーは10位、モントーヤが11位。そして、昨年のトロントで2レースとも優勝しているスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ)は12位となった。彼は58秒台に入れるラップを走っている時に壁に接触し、サスペンション・アームを少しだが曲げてしまったのだ。
ファイアストン・ファスト・シックスによるQ3は、ブラックタイヤでのアタックを行ったのが3人、レッドのアタックのみに絞り込んでピットで待機したのが3人だった。最初からコースを走ったのがハンター-レイ、ブルデー、カナーンだった。
10分間の予選が残り4分半になったところでペンスキーのコンビがコースイン。ペジナウは最後の最後、残り3分20秒を切ってからピットボックスを離れた。ユーズド・レッドタイヤでの勝負は、カストロネベスがアタック1周目に59秒1499を出して勝負を決めたかに見えた。しかし、パワーがアタック2周目で59秒1025を出してトップをチームメイトから奪った。
そして最後のラップ、ブルデーが58秒9479をマーク。大逆転でのポールポジションを果たした。パワーは2位に下がり、カストロネベスはグリッド2列目となる3位。ハンター-レイが4位で、ペジナウは5位、カナーンが6位に終わった。
ブルデーは、「コースコンディションが良くなっていっていた。ブラックタイヤで走り、最後にレッドタイヤにスイッチする作戦が成功した。多くのドライバーたちはレッドだけでのアタックとしていたようだけれどね。レースについては、ちょっと予測が立てにくい。ギャンブル性も高いのがトロントのレースの特徴で、何が起こっても不思議は無い。しかし、僕らはここまでスピードを見せ続けて来ているので、いつかチャンスが巡って来て、目指す結果を得られることと楽しみにしている」と語った。
ブルデーのポールは2007年のアッセン(チャンプカー・ワールド・シリーズ)以来となる。13戦で10人目のポールウイナー誕生。ここに現在のインディカー・シリーズの競争の激しさが現れている。
琢磨は、「全員のタイムで見ればトップ10に入れるものをQ1で出せましたが、グループ1にいたのでQ2に進めなかった。残念ですが、グループ分けに関しては何もできないので。昨日セッティングを良くできなかったことが今日の予選でも影響していました。トップグループとの差を縮めることはできていましたが、まだリヤのスタビリティが足りていないと思います。レースに向けてはセッティングの落としどころをどこにするか、これからエンジニアと考えます」と話した。
