マクラーレンのボス、マーティン・ウィットマーシュは、ホームレースであるイギリスGPでの惨敗がチームを復調に導くキッカケだったとF1公式サイトに対して語っている。
マクラーレンはシーズン前のテストにおいてトップから2.5秒の遅れがあったことに大きなショックを受けていた。そうしたなかで迎えた今シーズンは、初優勝するハンガリーGP直前までわずか14ポイントしか取れず、ランキングも6位と低迷、奇しくも同じエンジンを積むブラウンGPの相手を務めることさえ許されなかった。
しかし、ドイツGPから復調の兆しを見せ始めると、続く第10戦のハンガリーではブラウンGP、レッドブルといったシリーズの主役たちを抑えてルイス・ハミルトンが今季初優勝利を飾り、ウィットマーシュはチーム代表に就いて以来、初めての勝利を手にすることとなった。
「シーズン中に遅れを取り戻すことは非常に難しい仕事だよ。特に今季はシーズン中のテストが禁止されているからね」とウィットマーシュ。
「当初、我々はMP4-24のデザインに問題がないと考えていたが、ダウンフォースをいくら補ってもライバルたちをキャッチアップすることは出来なかった」
「ターニングポイントになったのは、ホームレースのシルバーストンだ。このレースでルイスはトップから1周遅れの16位に終わっている。我々はその後、マシンの重量配分をもう一度見直すと同時に、空力の考えを一新させなければならないことに気づいた」
「昨年、フェラーリと激しいチャンピオン争いを繰り広げたことも、今年の準備を妨げることになったかもしれないね。それでも残るシーズンに向けてはいい位置につけていると思う。レギュレーションの変更が比較的少ない来年についても同様に思っているよ」
