2012年F1第5戦スペインGPは現地時間12日(土)にバルセロナのカタルニア・サーキットで公式予選が行われ、マクラーレンのルイス・ハミルトンが今季3度目のポールポジションを獲得した。ザウバーの小林可夢偉は10番手に終わった。

 現地時間14時からの予選は快晴のドライコンディションでQ1、Q2と行われ、メルセデス、ロータス、ザウバーの各2台とマクラーレンのハミルトン、レッドブルのセバスチャン・ベッテル、フェラーリのフェルナンド・アロンソ、ウイリアムズのパストール・マルドナドという10台が決勝のグリッドを決めるQ3に進出した。

 しかし、ザウバーの可夢偉はQ2で9番手タイムをマークしたものの、アタックを終えてピットに戻る途中に油圧系のトラブルでコースにストップしてしまい、Q3を走れず。同じくこのQ2では戦略を誤ったレッドブルのマーク・ウエーバー、11番手タイムに終わったジェンソン・バトンが相次いで敗退するなど波乱の展開となった。

 そんななか、注目のQ3バトルでは、Q1、Q2を通して圧倒的な速さを見せていたマクラーレンのハミルトンが最終アタックでライバルにコンマ5秒近い差をつける1分21秒707をマーク。今季3度目、通算では22回目となるポールポジションを獲得した。

 そのハミルトンに続いたのは、ウイリアムズの伏兵パストール・マルドナドだ。Q2をトップで通過していたマルドナドはQ3最後のアタックでもライバルを上回るベストラップを刻み、低迷からの復活を期すウイリアムズチームに2010年ブラジルGP以来の予選トップ3入りをプレゼントした。

 また、今季不振にあえぐフェラーリもフェルナンド・アロンソが3番手を獲得。このスペインから段階的なマシン改良を表明していたフェラーリが早くもその効果をみせている。以下4、5番手にはロータスのロメイン・グロージャンとキミ・ライコネンがつけ、ザウバーのセルジオ・ペレスが6番手につけた。
 一方、レッドブルのベッテル、メルセデスのミハエル・シューマッハー、そしてQ3を走れなかった可夢偉はいずれもノータイムでQ3を終えている。

 F1スペインGP決勝は、現地時間13日(日)14時(日本時間21時)にスタートが切られる予定だ。

■F1スペインGP 公式予選の総合タイム結果はこちら

可夢偉、Q3進出もトラブルでピットに戻れず

■F1スペインGP 公式予選Q2のタイム結果はこちら

■F1スペインGP 公式予選Q1のタイム結果はこちら

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