Vincenzo Sospiri Racing
2015年6月24日
ランボルギーニ・ブランパン・スーパー・トロフェオ・ヨーロッパ・シリーズ
第3大会フランス・ポールリカール・レビュー
幻に終わった3位と、魂でもぎ取った2位
■大会概要
開催地:フランス・ル・キャステレ(ポールリカール・ハイテクテストトラック一周:5.891km)
開催日:2015年6月19日(⾦)〜21日(日)
■大会結果
6月20日(天気:晴れ/路⾯:ドライ)レース1予選:11番グリッド/レース2予選:7番グリッド
6月20日(天気:晴れ/路⾯:ドライ)レース1決勝(50分間):9位
6月21日(天気:晴れ/路⾯:ドライ)レース2決勝(50分間):2位
■大会レビュー
ランボルギーニ・ブランパン・スーパー・トロフェオ・ヨーロッパ・シリーズ第3大会は6月19〜21日、フランス・ポールリカールで34台の参加により実施され、ヴィンチェンツォ・ソスピリ・レーシング(Vincenzo Sospiri Racing/VSR)はケイ・コッツォリーノ(Kei Cozzolino/27 歳)と道⾒ショーン真也(Shinya Sean Michimi/21 歳)がコンビを組んでカーナンバー16のランボルギーニ・ウラカンLP 620-2 スーパー・トロフェオで果敢に挑みました。
19日の練習⾛⾏(60分間×2回)を経て臨んだ20日午前の予選(15分間×2回)、レース1決勝のスターティンググリッドを決める1回目はコッツォリーノが担当して2分07秒997で総合11番手、レース2決勝のスターティンググリッドを決める2回目は道⾒が担当して2分08秒156で総合8番手を獲得しました。
20日午後2時30分に始まったレース1決勝(50分間)、11番グリッドからスタートしたコッツォリーノは後半勝負というチームの作戦を守って慎重にレース序盤を戦い始めました。6周目に多重衝突事故が発生してセーフティカー(SC)が導入された時点での順位は10番手。8周終了時点でSCが退去すると、カーナンバー16はすかさずピットストップを決断してドライバー交代を実施しました。
ステアリングを託された道⾒は、コッツォリーノが温存したタイヤ性能を存分に引き出し、12周目には先⾏するマシンを競り合いの末に追い抜きました。トップを⾛るマシンにストップアンドゴーペナルティが科されたため、カーナンバー16は14周目に3番手へ浮上。レース後半は先⾏する2台との差が大きく開いていたため無理に前を追わず4番手のマシンとの勝負に集中、危なげない⾛りで逃げ切ってモンツァの開幕大会レース2以来となる3位でチェッカードフラッグを受けました。
しかし、レース終了後にライバルチームが12周目の追い抜きに関して競技審査委員会に抗議を提出。カーナンバー16のホイールアーチ部分の塗料が僅かにはがれる程度の軽い接触でしたが、スピンした相手はこの競り合いに納得できなかったようです。結局、カーナンバー16はレース結果に30秒加算のペナルティを科されて9位へ降格。VSRは理不尽なペナルティに憤りを隠せませんでしたが、競技審査委員会の裁定が覆る可能性は低いと判断してさらなる抗議を⾏いませんでした。
21日午前10時50分に始まったレース2決勝(50分間)、1台のマシンが前日のレース1の事故で出場を断念したためカーナンバー16は7番グリッドを得ました。スタートを担当した道⾒は、冷静な判断で第1コーナーへ進入して2台を追い抜き1周目に早くも4番手をへ浮上しました。SCの導入と退去を経て迎えた5周目には、2番手のマシンがスピンを喫してカーナンバー16は3番手へと前進。10周終了時点でカーナンバー16はピットストップを決断し、道⾒からコッツォリーノへステアリングが受け継がれました。
一時的に4番手へ後退したものの、コッツォリーノは果敢に攻めて3番手を奪還。さらに前を⾏くマシンにストップアンドゴーペナルティが科された結果2番手へ浮上、コッツォリーノは周回後れに⾏く手を阻まれる場⾯こそありましたが2位でチェッカードフラッグを受けました。幻に終わったレース1決勝の3位に落胆することなくレース2決勝を戦ったチーム、コッツォリーノと道⾒が魂でもぎ取った2位でした。
なお、ランボルギーニ・ブランパン・スーパー・トロフェオ・ヨーロッパ・シリーズ第4大会は、7月24日(⾦)〜26日(日)にベルギー・スパフランコルシャンで開催されます。
■ケイ・コッツィリーノのコメント
「初めてのサーキットという理由もあって、僕自⾝の予選は空回りでした。コーナーが多いサーキットなので、レース1決勝はタイヤの温存が大事になると思いました。レース前のミーテイングでも、もう少しタイヤを残して欲しいと真也くんが⾔っていたので無理はしませんでした。SC退去と同時のピットストップという作戦はうまくいきました。気がついたら4番手、上位のペナルティで3番手。ラッキーもありましたが3位は上出来でした。しかし、理解しがたいペナルティを科されて9位になったのは残念です。翌日、昨日は昨日で忘れて、レース2決勝にはペースの良いクルマであると信じて臨みました。チームメイトは落ち着いてスタートを決めて、1周目に4番手へ順位を上げました。トップ勢と同じようなペースで戦える位置に居たことが、2位になれたいちばんのポイントだったと思います。前日よりもクルマは良くなっていて、真也くんのペースも良かったので僕も相当気合いが入りました。レース前半で2番手だったクルマとは、ホットラップの僕の目の前にアウトラップの彼らが出てくる状況になり、ここで⾏かないと絶対に抜けないと思ったので、定石どおりのブレーキング勝負を仕掛けて成功させました。決勝のペースは優勝できるだけの水準になってきたので、あとは予選が課題。できれば最前列、少なくとも2列目を確保できれば優勝も現実的なチームワークが僕らにはあります」
■道⾒ショーン真也のコメント
「前回のシルバーストンでは、クルマのセッティングの不調に加えて僕のペースもよくありませんでした。今回は予選のペースこそ遅かったけれど、レース1決勝ではソスピリがいつもどおりの良い作戦を考えてくれました。スタートドライバーを務めたケイさんがタイヤを温存してくれたので、ステアリングを受け継いだ僕は後ろのマシンに最後までつけいる隙を与えずに済みました。失いかけていた自信を取り戻せました。でも、レース中に審議対象にすらならなかったあの競り合いが、ライバルチームの抗議でペナルティになるなんて信じられませんし納得できません。レース2決勝では久しぶりにスタートを担当しました。第1コーナーではみんな内側を狙って⾏きましたが、僕もそれについて⾏くとブレーキがどんどん手前になってしまうと思ったので、外側から⾏ってふたつ順位を上げました。そのあとの目の前で発生した事故も、うまく避けられました。最終的に3番手でケイさんにステアリングを託しました。この第3大会を迎えるまでは、運転に少し自信を失ってしまった時期もありましたが、前日のレース1決勝を戦ってコツをつかみ、このレース2でかなりの手応えを感じました。早い時期に優勝が狙えるという自信も深まりました」
