ザウバーF1チームは15日は、ロシアの企業3社と長期的なパートナーシップを締結したことを発表した。

 深刻な財政難が報じられているザウバーだが、チーム創設者のペーター・ザウバーは、新たに交渉しているパートナーとの契約で、近くいい結果が出るはずだと語っていた。

 今回、チームが正式にパートナーとして明らかにしたのは、「インベストメント・コーポレーション・インターナショナル・ファンド」、「ノースウエスト・ロシア連邦開発州基金」、「国立航空技術研究所」というロシアの企業グループ3社だ。
「我々は、『インベストメント・コーポレーション・インターナショナル・ファンド』、『ノースウエスト・ロシア連邦開発州基金』、『国立航空技術研究所』とザウバー・モータースポーツAGがパートナーシップを結んだことを発表するとともに、ロシアにおけるスポーツとしてのF1の促進、およびハイテクソリューションの共同開発に取り組むことをお知らせする」と、チームは声明においてコメントしている。

 今回の契約では、チームの株式売却やマネージメント体制の変更はないとみられている。
 しかし、チームは財政的かつ技術的な保証の代わりとして、来季は10代のロシア人ドライバーを起用することになりそうだ。
「17歳のロシア人ドライバー、セルゲイ・シロトキンを来季F1に迎え入れるため、彼をザウバーの開発プログラムに加えることになる」
「シロトキンが2014年にチームのレーシングドライバーとして準備するための開発プログラムが用意される」

 今季フォーミュラ・ルノー3.5に参戦、現在ランキング8位につけている17歳のシロトキンは、来年ソチで開催される同国初のグランプリにも華を添えることが期待されている。

 一方、今週シルバーストンで行われる若手ドライバーテストには、シロトキンが参加する予定はなく、発表どおりニコ・ヒュルケンベルグ、ロビン・フラインス、佐藤公哉の3人がドライブすることになっている。

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