F1第7戦カナダGPは現地時間11日(土)の午前10時から3回目のフリー走行が行われ、レッドブルのセバスチャン・ベッテルがトップタイムをマークした。
2日目を迎えた土曜日朝のモントリオールは曇り空から晴れ間も覗き、路面は金曜に引き続きドライ。気温22度、路面温度は26度を記録した。
60分のセッションは、レッドブルの1台を除く23台のインスタレーションラップで幕を開け、メルセデスのニコ・ロズベルグが最初にコースに飛び出してタイム計測をスタートさせる。
各車、プライムのソフトタイヤを履いた前半は1分14秒台のタイムをマークしたベッテルを先頭にフェルナンド・アロンソ、ルイス・ハミルトンらが続き、上位勢が入り乱れる展開で進む。
一方、レッドブルはウエーバーのマシンにKERSのトラブルが発生した様子で、ガレージ内では数人のメカニックがマシンの修復作業に追われた。それとは逆に、順調な仕上がりを見せるロズベルグがセッション折り返しの30分を前に早くもスーパーソフトを投入し、1分13秒919と大幅にタイムを縮めている。
その後、セッションが残り20分を切ると、フェラーリのアロンソがスーパーソフトに履き替えてロズベルグと同タイムを記録。それに続いたチームメイトのフェリペ・マッサが僅差の3番手タイムをマークすると、好調アロンソが今度は1分13秒701をマークして終盤のアタックを前にトップに躍り出た。
しかし、残り5分を切ると、王者ベッテルがスーパーソフトでアロンソをコンマ3秒上回るタイムでトップに返り咲き、さらにはチェッカーが振られるタイミングでザウバーのペドロ・デ・ラ・ロサが4コーナーでクラッシュして、セッションは赤旗のまま終了を迎えてしまった。
その結果、上位はベッテル、アロンソ、ロズベルグと変わらず、マッサが4番手。ジェンソン・バトンとハミルトンのマクラーレン勢が5、6番手というかたちとなった。
ザウバーは小林可夢偉が21周を走り15番手、クラッシュしたデ・ラ・ロサは17番手だった。なお、KERSトラブルのウエーバーは一度もコースに出ることなくこのセッションを終えている。
