ピレリはF1での予選Q3専用タイヤを供給する用意があると述べているが、チームはそのアイデアを支持していない。
現在のF1レギュレーションでは、Q3に進んだマシンはグリッドタイムをマークしたタイヤでレースをスタートしなければならない。また、現在のタイヤは長持ちしないことが多いため、Q3で走行を控えて決勝のためにタイヤをセーブするという戦略がしばしばとられている。
そのため、ピレリのモータースポーツディレクター、ポール・ヘンベリーは、Q3で全車が走るよう、ピレリは予選Q3専用タイヤを供給する用意があると述べている。
しかしチーム側はこのアイデアに賛成していない。
ザウバーのCEOモニシャ・カルテンボーンは、追加タイヤ導入のアイデアは支持しないと述べている。
「昨年予選のタイヤの状況に関して、チーム間で多くの議論をしました」とカルテンボーンはモナコの木曜記者会見において語った。
「私たちは今の規則で問題ないと思っています。追加タイヤというアイデアは支持しません。データを見れば、戦略でQ3で走らないチームの大部分は、その前に多くのラップを走っているのです。ですから視聴者にとってはあまり変化はないと思います」
メルセデスのチームプリンシパル、ロス・ブラウンも、今の状況に特に問題は感じないと述べている。
「正直言って、私はあまり強い意見は持っていない。もちろん観客はマシンの走りを見に来ている。でも走らないチームが一部あったとしても、6台か7台は激しくポールポジションを争っている。走らないチームは上位のポジションを争えないと諦めたチームだ。そうやってタイヤをセーブするチームは、レース序盤でのパフォーマンスを補っているのだ」
「皆はポール争いをするドライバーたちに注目していると私は思う。だがファンはQ3で常に10台走るところを見たがっているというはっきりした証拠があるなら、追加タイヤを受け入れるだろう」
ルノー・スポールF1のジャン‐フランソワ・コーベは「自動車メーカーとしては、規則を変え続けたりしないことが非常に重要だ」と語った。一方、フランク・ウイリアムズは、「優秀なエンジニアのいる優れたチームなら、3セットしかタイヤがなければ常にそこから最善の結果を出すだろう。そういう人材がいないチームにとってはハンディキャップになる。4セット目のタイヤがあれば、弱いメンバーにとっては助けになるかもしれない」と述べている。
