フェラーリの取締役を務めてきたジャン・トッドが、その職を辞し、長きにわたって所属してきた同社を去ったことが明らかにされた。

 トッドは2007年末でフェラーリチームのトップの座をステファノ・ドメニカリに譲り、その後フェラーリ社のCEOを務めていたが、昨年3月に退任、しかし取締役にとどまっていた。
 17日、フェラーリ会長ルカ・ディ・モンテゼモロが株主総会においてトッドの離脱を発表した。ディ・モンテゼモロはフェラーリのF1における復活に大きく貢献したことで知られるトッドに対し、賛辞を送った。
「ジャン・トッドは過去15年のフェラーリの歴史において主役のひとりだった」とディ・モンテゼモロは語った。
「技能と情熱が常に彼の仕事に反映されていた。私は個人的に彼に対して尊敬と親愛の情を感じており、それは我が社全体、そして世界中の跳ね馬ファンが感じていたことである」
「この年月の間、勝利の日々も辛い時期も、我々は共に過ごし、これによってジャン・トッドとフェラーリの間に決して絶たれることがない絆が築かれた。彼が個人としても仕事の上でも心から満足できるような将来を迎えられるよう、今後の活躍を祈る」

 トッドはマックス・モズレーの後任としてFIA会長を務めるのではないかとのウワサがあったが、フェラーリに属していたため、その可能性はないと見られていた。

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