FIA会長のジャン・トッドは自身が会長職に就くのは1期のみとして、16年間にもおよぶ任期を務めたマックス・モズレー前会長を「クレイジー」だとし、自分は他にもやりたいことがあると語っている。

 昨年10月の会長選挙でトッドはWRCチャンピオンのアリ・バタネンを破り会長となった。しかし、元フェラーリF1チームの代表という立場からその公平性を懸念する声が出ていた。
 さらに、任期スタート後3カ月が過ぎても、おとなしくしているトッドに対して、実は前任者が影でトッドを操っているのではないかという意見もでてきた。

「本を書くように進められたよ」トッドはイタリアのラ・ガゼッタ・デロ・スポルト紙に語った。「しかし、そうだとしたらFIA会長の任期が終わってからだ。本はフェラーリのことだけにはならない。私はFIAには1期しか務めないつもりだ。モズレーが16年も務めたなんてクレイジーだ。私には他にやりたいことがたくさんある。人生は短い」

「ストレスは減っていない。プジョーやフェラーリ時代と比べて違うことは当時は働きに対して見合った金額をもらっていたこと。今はそうではない。現在は情熱と、信じ愛しているスポーツへの貢献のために活動をしている。
 フェラーリでの時代は私にとって大きな意味を持つときだったが、それはもう過去のことだ。私はワールドカウンシルのメンバーとしてバーレーンGPを訪れるのだが、むしろレースはテレビで観ていたいと思う」

「(モズレーは)これまであった中で一番知的な友人のひとりだ。たとえ敵に回していても彼は素晴らしかった。道路およびコースでの安全に関して素晴らしい働きをした。(アイルトン)セナのあとに亡くなったドライバーはいないし、(フェリペ)マッサのアクシデントでも、その安全性が実証されている」

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