今季も第3戦に予定されているスーパーGTマレーシア大会に向け、9日、GTアソシエイションの坂東正明代表が出席し、クアラルンプール市内のショッピングモールで記者会見を開催。多数の現地メディアが顔を揃えた。
スーパーGTの海外での開催は、まだ全日本GT選手権だった2000年に初めてマレーシアで開催。以降、マレーシアではSARSの影響により中止となった2003年をのぞき、毎年開催されている。今季のマレーシア戦は6月9日〜10日に予定されているが、それに先立ち4月9日、クアラルンプール市内の中心地にある、パビリオンという高級ショッピングモール(日本で言うと六本木ヒルズのような都市型ショッピングモール)で記者会見が行われた。
会見にはマレーシアを中心とした東南アジアのメディア50媒体、また関係者やゲストなど200名が集まり盛大に開催。GTA坂東代表は、昨年発生した東日本大震災に対し、マレーシアからも多数の支援があった事に対し感謝を述べるとともに、「今年のマレーシア大会は1981年にマハティール前首相が提唱した構想“東方政策"の記念事業である『東方政策30周年記念事業』に認定されました。スーパーGTを通してマレーシアの自動車産業発展の一助となりたい、マレーシアをはじめ東南アジア地域の方々と日本との様々な交流を一層深めていきたいと常に願ってレース運営を行ってまいりました私たちにとって、大変光栄に存じます」と語った。
「第3戦のマレーシア大会においても、両クラスとも日本のトップチーム、トップドライバーによる白熱したレースをお届けできると確信しておりますので、是非サーキットにお越し頂き、生のスーパーGTの迫力をご堪能下さい」と坂東代表は記者団に対しアピールした。
また、昨年からプロモーションを担当しているJPパフォーマンス・モータースポーツ社のJP-チン代表は、「昨年は5万人以上の観客動員があったが、今年もコース上では、スーパーGTをメインにサポートレースやスーパーカーのパレード等を、イベント広場ではモーターショー、オートサロンに加え、日本にまつわる出展エリア『アキハバラストリート』等を予定しており、昨年以上に盛り上げていきたい」と、自動車文化をはじめ、日本の文化全体を伝えるイベントを実施していきたいと語った。
記者会見では、DTMとの車両規則統一に向けた動きや、ハイブリッド車の登場など、日本国内と同様高い関心をうかがわせる質問が記者から投げかけられ、スーパーGTへの高い関心を伺わせることとなった。
