August 28 2010
IZOD IndyCar Series Peak Antifreeze Indy 300
シカゴランド

2010年8月28日(土)
決勝
会場:シカゴランド・スピードウェイ
天候:快晴
気温:28~31℃

ダリオ・フランキッティが今季3勝目を飾り
ポイントリーダーのウィル・パワーは給油ミスで16位に沈む
武藤英紀は13位、佐藤琢磨はチームメートとのクラッシュにより26位

 シカゴランド・スピードウェイでナイトレースとして開催された2010年IZODインディカー・シリーズ第14戦は、息をもつかせぬスリリングな高速バトルの末にダリオ・フランキッティ(Chip Ganassi Racing)が優勝を飾った。200周のレースが170周目を迎えたときに9位を走行と苦戦を強いられていたフランキッティだったが、172周目に行われた最後のピットストップでタイヤ交換を行わない作戦に出て、一気にトップへと躍り出た。先頭に立ったフランキッティは、再スタートからゴールまでの23周、乱気流を浴びない優位をフルに生かし、一度もポジションを譲らずにチェッカーフラッグを受けた。

 フランキッティは今シーズン3勝目、IRLでのキャリア16勝目を、何としても優勝の欲しいタイミングで見事に飾った。それに対してポイントリーダーのウィル・パワー(Team Penske)は、辛抱強くトップグループにつけてレース終盤を待ち、最後の40周からスピードアップしてトップに立った。ところが、オーバル初優勝を目前にしてフルコースコーションが発生。ピット作業を終えるとポジションは2位に下がり、ダン・ウェルドン(Panther Racing)、マルコ・アンドレッティ(Andretti Autosport)を相手にバトルしている間にフランキッティが悠々とトップを走行。さらに、残り5周を迎えて彼のマシンは燃料切れに陥り、16位でのゴールとなった。パワーのポイントリードは、レース前の59点から一気に23点にまで激減した。

 武藤英紀(Newman/Haas Racing)は予選8番手からスタート。2回目のピットストップを終えてマシンが動き出したときにタイヤが外れ、再び装着するタイムロスを負ったために18位まで後退した。それでもマシンのハンドリングがよく、周回を重ねる中でポジションをばん回し、トップと同一周回の13位でフィニッシュした。

 佐藤琢磨(KV Racing Technology)は、予選10番手からスタートし、ほぼその順位を保って序盤を戦っていたが、タイヤの空気漏れが発生して36周目に早めのピットインを行い、周回遅れに陥った。しかし、トップグループもその約20周後にグリーンストップ。佐藤はトップと同一周回の13位へとポジションを戻し、さらに78周目にフルコースコーションが出されたことで、タイヤトラブルで早めに行ったピットストップの不利は帳消しとなった。2回目のピットストップを終えて佐藤は勢いよくダッシュ。そこに飛び出してきたチームメートのE.J.ヴィソに激突され、リアサスペンションが壊れたためにリタイアとなった。佐藤のマシンの仕上がりがよかったことは、ラップタイムなどからも明らかだっただけに、ピットでのアクシデントによるリタイアは残念なものだった。

コメント
ダリオ・フランキッティ(優勝)
「今日の我々のマシンには5位でゴールするぐらいの力しかなかったと思う。しかし、最後のピットストップでチームのエンジニアがタイヤを交換しない作戦を決断した。燃料補給担当も短い時間で終えることに成功してトップに立った。これでポイントトップのパワーとの差は23点に縮まった。状況は1レースで簡単に変わる。まだまだ戦いは終わっておらず、我々も気を抜くことはできない。チャンピオン争いは今年も最終戦までもつれ込むだろう」

ダン・ウェルドン(2位)
「トップのフランキッティを助ける走りをしていたのは、クリーンかつプロフェッショナルに戦う彼との一騎打ちに持ち込む作戦だったからだ。最終ラップでは、プッシュ・トゥ・パスを押すタイミングがほんの一瞬遅かった。その私のミスによって優勝を逃した気がする。しかし、今日はチームがすばらしい仕事をしてくれ、ファンをエキサイトさせるレースを見せることができ、とてもハッピーだ」

マルコ・アンドレッティ(3位)
「シカゴランドでのレースは毎年すごいものになる。今年もそうだった。3台どころか4台が並ぶバトルもあった。ファンは見ていて本当に楽しいだろう。今日の私のマシンは外側のレーンを走ると速かった。ピットストップでポジションを落としても順位をばん回できたのは、アウトから多くのマシンをパスできたからだった。我々のチームも最後のピットでタイヤを交換しない作戦を検討していた。結局その作戦を我々は採用しなかった。その点は少し残念だ」

武藤英紀(13位)
「結果は13位で大喜びはできませんが、マシンのハンドリングはとてもよく、残る3レースに向けて自信をつかむことができました。ピットストップでタイヤのナットが確実に締められていなかったために順位を落としましたが、今シーズン、Newman/Haas Racingのクルーたちはすばらしいピットストップを行い、何度も私の順位を上げてくれました。次回のレースからまた力を合わせていこうと、マシンを降りた後にチームと話をしました。来週のケンタッキー・スピードウェイで今日以上の走りを実現し、いい雰囲気とともに帰国し、インディジャパンを迎えたいです」

佐藤琢磨(26位)
「スタート後、少し経ってタイヤから空気が抜け始めてしまいました。しばらくの間はコックピットの中でスウェイバーなどを調整して何とかペースを保っていましたが、早めにピットインしました。そこからのマシンは調子もよく、フルコースコーションが出たことで再びトップグループでの戦いに戻れるところでした。ところが、完ぺきなピットストップの直後にチームメートがぶつかってきました。信じられない、起こるべきではないアクシデントによってレースを終えなくてはならないのは本当に悔しい。それでも、今日のマシンの仕上がりのよさから、残る3レースのオーバルに向けて大きな自信をつかむことができました」

ロジャー・グリフィス|HPD テクニカル・ディレクター
「すさまじいバトルが続き、ポイント2位のフランキッティは最後のピットストップでタイヤ交換をしないギャンブル的な作戦によってトップに躍り出た。彼はタイヤがグリップを失ってスピードダウンする可能性があったが、ゴールまでトップを守り抜いた。2位争い、3位争いもレース終盤は激しく、攻撃的な走りの応酬によって順位が目まぐるしく入れ替わっていた。インディ500に続いてウェルドンがすばらしい走りを見せ、アンドレッティも表彰台に上る3位フィニッシュを達成した。一方でポイントリーダーのパワーは優勝争いをしていながら、残り数周で燃料補給のためのピットイン。16位でのゴールとなり、残りレース数が3つとなってチャンピオン争いはさらにエキサイティングになった」

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