もてぎは5時間の激戦を戦い抜き、7位でフィニッシュ。

 7月20~21日、2013スーパー耐久第3戦「もてぎスーパー耐久」が栃木県ツインリンクもてぎにて開催されました。#73 mountain.VBOXJAPAN.YH.DC5は、予選ST4クラス8位、決勝ST4クラス7位となりました。

■レース概要
大会名:スーパー耐久シリーズ第3戦 スーパー耐久もてぎ
日時:2013年 7月 20日(土),21日(日)
場所:ツインリンクもてぎロードコース(栃木県)
入場者数:7月20日(土)5000人/7月21日(日)6000人

■レース結果概要
車名:#73号車 mountain.VBOXJAPAN.YH.DC5
ドライバー:A:鈴木陽 B:山崎学 C:森国形 D:中村旬
予選:ST4クラス8位(14台中)
決勝:ST4クラス7位(14台中)

■レースに向けて
 今回の第3戦を迎えるにあたって、6月30日、7月10~11日と、ツインリンクもてぎでのテストを実施してきました。7月のテストでは、最高気温が35℃近くまで上昇し、過酷過ぎる程の条件でのテストとなりましたが、mountainのブレーキローターのテストと、マシンのセットアップ確認ができ、このレースウィークに向けてポジティブな気持ちで臨むことができました。

■7月19日 公式練習 第1回
 7月19日(金)9:45から開始された公式予選1回目。まずはセットアップを確認する為、経験豊富な山崎選手がコースイン。直前になって変更を受けたフロントのダンパーによる、マシンバランスの変化を確認。アンダーステアな傾向と、ピッチング、マシンの跳ねなどが指摘され、ダンパーセッティングや車高調整の為に、ピットイン、アウトを繰り返します。セッション後半は、今大会でS耐デビューとなる森選手が、コース慣熟の為に乗り込み、周回を重ねました。

P1 #93 SKR ENGINEERING S2000 浜野彰彦/伊藤勲/鈴木優/中村嘉宏
P2 #58 ウィンマックスTEINワコーズKRP☆DC5 小林康一/関豊/ピストン西澤
P3 #95 リジカラS2000 松井猛敏/中島保典/光貞秀俊
P8 #73 mountain.VBOXJAPAN.YH.DC5 鈴木陽/山崎学/森国形/中村旬

■7月19日 公式練習 第2回
 このセッションも山崎選手が最初に乗り込み、セットの確認。1回目のセッションとは、リヤタイヤが異なることもあり、バランスのチェックを行い、14秒台後半を記録した所でピットイン、鈴木選手⇒中村選手の順で交代しました。
 鈴木選手、中村選手ともに、この時点でマシンバランスはアンダーステアが強く、フロントタイヤへの負荷が大きく、決勝でのタイヤ摩耗を懸念。もっとリヤを動かしたいとの意見が出ていました。

P1 #58 ウィンマックスTEINワコーズKRP☆DC5 小林康一/関豊/ピストン西澤
P2 #93 SKR ENGINEERING S2000 浜野彰彦/伊藤勲/鈴木優/中村嘉宏
P3 #95 リジカラS2000 松井猛敏/中島保典/光貞秀俊
P8 #73 mountain.VBOXJAPAN.YH.DC5 鈴木陽/山崎学/森国形/中村旬

■7月19日 公式練習 第3回
 2回目のセッションの印象から、リヤを動かす為にリヤタイヤを変更。鈴木選手が前後バランスを確認し、こちらの方がフロントの回頭性が良く、リヤの接地感や粘り感の面でも有利な傾向にあり、コントロール性は良好でした。一方で森選手は、リヤタイヤ違いでのバランスを確認しましたが、リヤ安定方向を好み、ベストタイムもアンダー傾向のセッティングで記録しました。

P1 #58 ウィンマックスTEINワコーズKRP☆DC5小林康一/関豊/ピストン西澤
P2 #48 DIJON IS WAKO’S ED DC5 鶴田和弥/太田侑弥/井上恵一
P3 #95 リジカラS2000 松井猛敏/中島保典/光貞秀俊
P11 #73 mountain.VBOXJAPAN.YH.DC5 鈴木陽/山崎学/森国形/中村旬

■4月20日 ウォームアップ走行
 鈴木選手、山崎選手は走行を行なわず、昨日の専有走行で、予定していた走行ができなかった中村選手と、今回S耐デビューとなる森選手が走行を行ないました。また予選本番に向けた、ブレーキの慣らしも実施しました。

P1 #93 SKR ENGINEERING S2000 浜野彰彦/伊藤勲/鈴木優/中村嘉宏
P2 #58 ウィンマックスTEINワコーズKRP☆DC5 小林康一/関豊/ピストン西澤
P3 #41 TRACY SPORTS ings S2000 植松忠雄/筒井克彦/井入宏之
P8 #73 mountain.VBOXJAPAN.YH.DC5 鈴木陽/山崎学/森国形/中村旬

■4月20日 公式予選
Aドライバー予選(2グループ:13:55~14:10)
 13:55より開始されたST4、5クラスによるAドライバー予選Bグループ。Aドライバーの鈴木選手は、他車とのタイミングを図り、2周目にアタックラップに入ります。前方には、#41 TRACY S2000の植松選手と、#333 オートバックスFN2の北川選手がアタックを開始しており、良いタイミングでしたが、5コーナーの立ち上がりで#41号車が失速。これにより#333号車と共にアタックを中止することとなりました。結局4~5周目にクリアラップは取れましたが、単独走行でもあり、クラス8番手で予選を終えました。

P1 #95 リジカラS2000 松井猛敏
P2 #41 TRACY SPORTS ings S2000 植松忠雄
P3 #58 ウィンマックスTEINワコーズKRP☆DC5 小林康一
P8 #73 mountain.VBOXJAPAN.YH.DC5 鈴木陽

Bドライバー予選(2グループ:14:40~14:55)
 Bドライバー予選は、山崎選手は、#48 DIJONインテグラ 太田選手、#333 オートバックスFN2野間選手に追走する形で2周目にアタックを開始、アンダーステアが強いマシンバランスにも関わらず、果敢にアタックしましたが、ビクトリーコーナーでギアが入らず、タイムロス。3周目もアタックを継続しますが、前方2車との間隔が離れてしまっており、ベストラップ更新するも、鈴木選手同様、クラス8位で予選を終えました。

P1 #95 リジカラS2000 中島保典
P2 #58 ウィンマックスTEINワコーズKRP☆DC5 関豊
P3 #48 DIJON IS WAKO’S ED DC5 太田侑弥
P8 #73 mountain.VBOXJAPAN.YH.DC5 山崎学

■予選終了後のコメント
鈴木選手コメント
事前のテスト、前日の専有走行のおかげで、セットアップを煮詰めることができ、ポジティブな印象で予選に臨みました。#41号車、#333号車を追走してのアタックラップは、5コーナーで#41が失速してフイにしてしまった為、単独での走行となった5周目がベストラップとなりました。結果は8番手でしたが、12秒台には確実に入れることも分かり、またmountainブレーキローターの高いポテンシャルを確認できたことは収穫でした。

山崎選手コメント
開幕戦からアンダーステアの解決が課題でしたが、事前のテストや専有走行を経て、予選時には解決の方向性が見えてきました。しかし、私のBドライバー予選では、欲しいタイヤのセットが間に合わず、以前と同じ苦しい状況でのアタックに。なんとか#333号車のスリップをもらいながらアタックするも、目標タイムには及ばず、悔しい予選となりました。

森選手コメント
今回のもてぎラウンドからスーパー耐久初参加ということもあり、マシン・コースの習熟が充分ではありませんでしたが、慎重にアタックしてまずまずのタイムを記録することができました。

中村選手コメント
練習日より、色々とマシンセッティングを行いながらの予選となりました。予選順位を意識した一発の速さよりも、決勝を見据え、安定したマシンに仕上げていった中で、鈴木選手、山崎選手が頑張ってくれて、まずまずのポジションでのスタートとなりました。

■4月21日 ウォームアップ走行・ピットウォーク
 5時間という長丁場を加味し、マシン・ドライバー温存する為に、出走しませんでした。

■4月21日 決勝レース
 例年より長い5時間という長丁場となる今回のレースは、ピットストップ回数の義務も通常の2回から3回となります。インテグラやシビックのFF勢は、フロントタイヤのライフを1時間半程度と見込んでおり、1~1時間半で区切ったスティントがスタンダードとなります。#73号車は、各々のドライビングスタイルに違いがある為、最終スティント前のピットストップではリヤタイヤも含め4本交換する戦略としていました。

 12:15、給油口トラブルにより、ピットスタートとなったGT3クラス#24 スリーボンドGTRを除く44台がローリングを開始。なお、今回よりスタート方法が変更となり、GT3,ST1/2/3クラスが1グループ、ST4/5クラスが2グループとなり、ローリング隊列を二つに分割し、より安全なスタートができるように配慮され、さらにスタート前のローリングも2周以上となりました。

 #73 mountainインテグラのスタートドライバーは、ベテランの山崎選手が担当。スタートラインまでに、後方9番手スタートの#86 GAZOO 86が、明らかなジャンプスタートで先行されましたが、ペナルティでピットに戻ることから、無理をせず、9番手でオープニングラップを終了。その後3周目の4コーナーで#333オートバックスFN2をパス。先頭集団についていきながら、様子を伺っていた5週目の5コーナー手前で、GT3クラス#16 Z4と、ST4クラス#93 SKR S2000が接触。セーフティカー導入されます。

 タイヤのライフがネックとなるFF勢としては、このタイミングでのピットストップはメリットがなく、そのままステイアウトを選択。リスタートでは4番手にまで浮上します。一方で、タイヤの磨耗で有利なFR勢は、#41 TRACY S2000、#13 ENDLESS 86、#18 浅野自動車86などが1回目のピットストップ義務を果たし、有利な展開となります。

 #73 mountain インテグラの山崎選手は、スピード面ではトップに及ばないものの、周回遅れでのロスを最小限にとどめ、先頭集団に食らいついていき、#58 KRPインテグラ、#95 リジカラS2000、#48 DIJONインテグラに続き4番手をキープします。

 42周目終了後、クラス2番手のタイミングで山崎選手から鈴木選手へとバトンタッチ。コース復帰後、ストレートが速い#49 ADFSアバルトをパスするのに2周を要してしまいます。その後、フルタンク状態では、16秒台で走行も、燃料が減りマシンバランス良くなるにつれて15秒台近辺で周回を重ねます。燃料給油の関係上、このスティントはギリギリまで伸ばし、給油を一回減らす作戦としたい為、鈴木選手も40周を越えるスティントをこなし、82周目終了後、中村選手に交代します。

 バトンを受け取った中村選手は、クラス7位でコースに復帰。周回遅れも上手に処理し、15~16秒台の安定したペースで周回を重ねます。中村選手は予定通り24周のスティントを終え、アンカーとなる森選手にバトンを託します。最後のピットインでは、予定通り4本のタイヤ交換のみ、給油無しでコースに復帰。5時間レースのゴールを目指します。

 レースは終盤、コース上は非常にダスティとなり、マシンにとってもブレーキが厳しく難しいスティントになります。しかも、これだけの台数が混走するスーパー耐久デビュー戦となる森選手にとっては、非常にタフなスティントといえます。そんな心配をよそに、森選手は冷静に周回を重ね、約1分前方を走行する6位の#13 E NDLESSS 86との差を時には縮める程の好走を見せ、最終的に7位でフィニッシュしました。

■レース後のコメント
鈴木選手コメント
山崎選手の好走で、クラス2番手でバトンを受けましたが、フルタンクの状態でマシンバランスはアンダーステアが強めだったので、タイヤを酷使しないよう心がけました。タンクが軽くなってからはバランスも良くなりましたが、ブレーキが厳しく、周回遅れでのロスを最小限にしつつ、ミスをしないよう周回を重ねました。
ラスト20分は、クールスーツもドリンクも無い状態だったので、かなり意識朦朧としていましたが、なんとか予定のスティントを走りきれて良かったです。
今回は上位入賞が期待できただけに、結果は残念ですが、調子は上向きです。次戦富士では、今回5時間の耐久性を実証できたmountainブレーキローターをさらに熟成させ、これを武器に、支援してくださっている皆様に良い結果を報告したいと思います。

山崎選手コメント
気温も高く、苦しい展開が予想されたものの、予想に反して車のバランスは今までで一番良い状態でした。スタート直後から、トップにはスピードで及ばないものの、周回遅れの処理や、抜かれ方のタイミングを上手く図り、なんとかついて行ける展開でした。
その後想定していたよりタイヤを使ってしまい、予定より早めのピットインを行いましたが、ポジティブな印象だったので、残りの展開に期待を持ってのドライバー交代でした。
今回は悔しい結果に終わりましたが、マシン、ドライバー共に昇り調子なので、次戦の富士では表彰台を狙いたいと思います。

森選手コメント
ラスト1時間、クラス7位というポジションで中村選手と交代しましたが、気温30℃近い猛暑の中、クールスーツのトラブルがあり、厳しいスティントでしたが、無事7位完走を果たせて良かったと思います。
次回は富士での7時間レースとなりますが、頑張りますので応援宜しくお願い致します。

中村選手コメント
私自身、久々のスーパー耐久参戦となり、無理をするより確実なドライブで、最終の森選手にバトンを渡すことを最優先に臨みました。
今回のもてぎのレースで、インテグラのマシンの動きも把握できましたので、次戦富士では、攻める走りで表彰台を目標に、チーム力を発揮して必ず結果を残せるように頑張りたいと思います。

大河原監督のコメント
第1戦のSUGOが降雪の為中止、第2戦の韓国インジェは不参加だった為に、事実上の今シーズン初戦となりました。ドライバー構成もAドライバーは昨年に引き続き鈴木選手が担当しますが、Bドライバーに山崎選手、Cドライバーに森選手を新しく迎えレースに臨む事となりました。
サスペンション関係(ダンパー前後)をフルオーバーホールし万全の体制と思いましたが、サスペンションセッテングが思い通りにならず、専有走行では、急遽部品等の交換、セッティングの変更を強いられ、ドライバーの練習走行を重ねながらセットアップを進めました。
その結果、セッティングの方向性も見え、予選までにはある程度煮詰めることができましたが、今回起用した4名のドライバーのスタイルも各々違う為に、その妥協点を見出すのは非常に難しい作業でした。次回富士のレースも同じ4名のドライバーで走りますので、次回富士のレースまでに新たなセッティング変更の考えを取り入れ、レースに臨みたいと、思います。
今回のレースは7位という結果でしたが、トラブルもなく完走ができ、各ドライバーが持ち味を出して、優秀な仕事をしたと思います。
又、今回よりメインスポンサーである西岡可鍛工業様からご提供頂いた、mountainの新作ブレーキローターを装着してのレースとなりましたが、最後まで問題なく走り切り、レース後、分解して部品を確認しましたが、摩耗状態は良好で、製品の品質の高さを感じました。

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