昨年、見事な逆転劇で4度目のインディカー王者に輝いたスコット・ディクソンは、2015年から導入されたエアロキットは不要であり、実際にレースを悪化させると考えている。

 インディカーは2015年から、ホンダ、シボレーが2012年から導入されているダラーラDW12のエアロパッケージを各々開発。各エンジンマニュファクチャラーの使用チームが、それぞれのエアロキットを使用しレースを行っており、2016年からはそのキットの開発をチームごとで出来るようになる。

「僕の意見ではエアロキットは非常に不要なものだった」とディクソン。

「一部の地域では、レースがやや悪化したと思っている。マシンの後ろのダーティエアーは、はるかに悪化していた。ロードコースで近づくことは難しかったね。僕たちは今、素晴らしいスポーツを持っているし、エアロキット導入前でも素晴らしいレースを展開していた」

「僕たちはまだ素晴らしいレースをしているが、ここ数年で少し良くなったものだ。エアロキットを進化させていくより、もっと良いエリアでお金を費やすことができると考えている」

「ドライバーたちの素晴らし才能、異なる国籍、多様性のあるチームを見ることできる。これがインディカーが本当に評価されるところだよ。接近したレースと素晴らしいレースを持つことがいちばん大きな事で、僕たちはそれをカバーできる。エアロキットは、本当に必要としている違いを提供でいないだろう」とコメント。

 エアロキット導入1年目はシボレーユーザーが16戦で10勝を挙げ、全戦でポールポジションを獲得。タイトルもシボレーユーザーであるチップ・ガナッシ・レーシングのディクソンが獲得するなどホンダユーザーとの差を見せた。このギャップを埋めるため、インディカーは救済措置を取り、オフシーズンのホンダの開発を許すこととなった。もちろんこの救済措置にシボレーは失望の声を上げていた。

 ディクソンはこの件に関しても苦言を呈している。

「インディカーは、エアロキットを完全に理解せずにこの決定を下したと思う。とても一方的だよ。非常に注意する必要があるよ」

「ミッドシーズンのホンダとシボレーの競争力を見てみたら、非常に近かったはずだ。最後の6レースではホンダは4勝も挙げている。彼らはスピードを上げることができる開発のボックスを手に入れた。それがどうなるか非常に興味深いね」

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