NASCARスプリントカップで3度のチャンピオンに輝いたトニー・スチュワートが、2016年シーズン限りでNASCARを引退することが分かった。

 今週の水曜日にも正式に引退が発表される。スチュワートは1997年にIRL(現インディカー)でチャンピオンを獲得した後、1999年からNASCARへのフル参戦を開始。2002年と2005年にシリーズチャンピオンを獲得し、2009年にはジーン・ハース率いるハースレーシングの共同オーナーに就任。その後、2011年にも自身3度目のタイトルを獲得しているNASCARを代表するドライバーのひとりだ。

 しかし、2013年のドーバーでシリーズ通算48勝目を挙げたスチュワートも近年は勝利から遠ざかっており、44歳で迎えた今シーズンもポイントランキング25位と苦戦。昨年にはニューヨークで行われたスプリントカー・レースの最中に順位を争っていたケビン・ウォードJrを不運にもはね、死亡させてしまう事故を起こしている。

 なお、スチュワートが引退した2017年シーズンからは、現在マイケル・ウォルトリップ・レーシングからNASCARに参戦しているクリント・ボウヤーが、スチュワート・ハース・レーシングの14号車をドライブするものとみられている。

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