SUPER GT開幕戦は、「MOTUL AUTECH GT-R」が4位入賞
SUPER GT 2012 第1戦 – レースレポート
4月1日 岡山国際サーキット(岡山県美作市)
岡山国際サーキットでSUPER GT第1戦「OKAYAMA GT 300km Race」決勝レース(観客24,100名)が行われ、予選4位からスタートした#23「MOTUL AUTECH GT-R」(本山哲/ミハエル・クルム)が4位に入賞。#1「S Road REITO MOLA GT-R」(柳田真孝/ロニー・クインタレッリ)も8位に入賞しました。注目のGT300車両、#3「S Road NDDP GT-R」は、予選9位からスタートし一時3位を走行しましたが、後半にアクシデントなどがあり19位完走でデビュー戦を終えました。
2012年SUPER GT開幕戦には、GT500が15台、GT300が25台の合計40台が出場。気温10℃と肌寒いコンディションのもと、300kmの決勝レースがスタートしました。オープニングラップで先行する#100 HSVをパスした#23 GT-Rの本山哲は、その後7周目に#36 SC430も抜いて序盤のうちに2位に躍り出ます。さらに33周目には#38 SC430もパスし、トップに立つとメインスタンドの日産ファンは大いに盛り上がりました。その後、37周目にピットインし、ミハエル・クルムにドライバー交代。クルムは、ピットアウト直後のタイヤが暖まらない時間帯に2台に抜かれ、各車がピットインを終えたあとは3位を走行しました。長い担当周回を走ることになったクルムは、タイヤの摩耗に気を使いながら安定したラップタイムで周回し上位進出のチャンスを待ちますが、逆に69周目に後方から追い上げて来た#36 SC430、#17 HSVに一瞬の隙をつかれ、先行を許してしまいます。クルムは、この順位を守りながらファイナルラップを迎え、先行車が脱落したことにより4位でレースを終えました。
予選5位の位置から#23 GT-Rに続いてレースをスタートした#1 GT-Rは、ロニー・クインタレッリが前半の周回を担当しました。#100 HSVをかわして4位で序盤を周回しますが、23周目に同車に抜き返されて振り出しにもどることに。ピット作業を終え柳田真孝にドライバー交代したあとも5位を走りますが、51周目に#3 GT-Rと接触したことでバイブレーションが発生。56周目にひとつ順位を落とし、さらにレース終了間際には2台にかわされて8位でフィニッシュしました。朝のフリー走行で好調ぶりをアピールしていた#12「カルソニックIMPUL GT-R」(松田次生/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ)は、予選11位からのスタートながらオープニングラップに2台を抜いて9位になると、早い時間帯にさらに上位を狙いました。しかし、他車と接触した際にアンダーパネルにダメージを受け、オフィシャルからそれをピットインして修理するよう指示が出されてしまいます。そのため順位を大きく落とし、最後尾から追い上げるレースを強いられることとなりました。オリベイラと後半担当の松田次生は速いペースで周回を重ね、終盤には10位まで挽回。ポイント圏内でレースを終えることができました。予選14位の#24「D'station ADVAN GT-R」(安田裕信/ビヨン・ビルドハイム)は、淡々と周回。ドライバー交代時にタイヤ無交換でタイムを稼ぎ、11位まで順位を上げて開幕戦を完走で終えています。
GT300クラスにエントリーした#3「S Road NDDP GT-R」(関口雄飛/千代勝正)は、関口雄飛が9位からレースをスタートし前半のうちに3位まで順位を上げました。千代勝正にドライバー交代した後、再び4位でレースに戻りますが、47周目に#1 GT-Rと接触してスピンオフ。グラベルベッドにはまり、大きくタイムをロスすることになりました。また、コースに戻った後ピットインし、各部のチェックを受けますが、その際にピット作業中の違反が指摘され、ドライバスルーのペナルティが科されてしまいます。順位は落としたものの千代はチェッカーフラッグを受け、SUPER GTデビューのNISSAN GT-R NISMO GT3を19位完走に導きました。
開幕戦で#23 GT-Rが4位に入賞したNISMOの鈴木豊監督は、「今回は低すぎた気温に苦しめられてしまいました。その中でもドライバーの二人は、よく頑張ってくれたと思います。ハード目のタイヤを選んでいたので、暖まるまで二人とも相当苦労したようです。それでも一時レースリーダーの位置につけるなど、今年のGT-Rの競争力の高さを見せることはできたと思います。手応えは十分にありました。次の富士にご期待ください」と語りました。
